ヤシ科の植物について,少しだけ調べてみました.食用となるヤシ科植物:ココヤシ,ナツメヤシ,アブラヤシ.ナツメヤシのデーツは中東・北アフリカの伝統的な食品として有名.アブラヤシからのパーム油は植物油生産量世界一. フェニックスはカナリーヤシが正式名で,属としてはナツメヤシと同じPhoenix. 

 女神レートーが,アポローンを産んだときにそのすぐそばにあったナツメヤシ

http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/09/09/010526

yachikusakusaki.hatenablog.com

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ナツメヤシ - Wikipedia

私はナツメヤシを見たことがありませんし,そもそもヤシ科植物については,ほとんど何も知りません.

そこで少し調べてみました.

 

食用となるヤシ科植物

ナツメヤシ北アフリカや中東に多く,果実デーツはこの地域での大切な伝統食品とのことDate palm - Wikipedia).

英語名はdate palm.

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 Date palm - Wikipedia https://www.amazon.co.jp/

最近人気のドバイ観光のお土産として,日本でもよく知られるようになっているようですが---

中東,北アフリカ一帯で今でも沢山栽培・採取されているようで,最大の産出国はエジプト,以下イラン,アルジェリアと続いています(2016年Date palm - Wikipedia 

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 Date palm - Wikipedia 

 

椰子の実といえば,ココナッツしか頭になかった私.

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ココヤシ - Wikipedia

 

今更ながらですが---,デーツがかなり広い範囲の国々で,これほど大事な食品だったとは全く知りませんでした.

 

食用となるヤシ科の植物としては,あとはアブラヤシが有名ですね.

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ココヤシ - Wikipedia アブラヤシ - Wikipedia ナツメヤシ - Wikipedia

 

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アブラヤシ - Wikipedia

 

そして,アブラヤシからとられるパーム油は今や世界で一番生産量が多い!

 

「2015/16年の植物油の生産量は全体で1億7,623万トン、

このうち、パーム油が5,822万トン、大豆油が5,092万トンで、この2つの油種が世界の植物油市場を主導しています。

日本で最も多く生産・消費されている菜種油は、世界では第3番目に多い植物油となっています」

植物油の道|一般社団法人 日本植物油協会

 

なお,多くのヤシ科植物の樹液からは,パームシロップが作られます.

英語版wikipedia には,次の名前が挙げられていました.Palm syrup - Wikipedia

Canary Island Date Palm (Phoenix canariensis)

Chilean Wine Palm (Jubaea chilensis)

coconut palm

sugar palm

palmyra palm

 

観賞用のヤシ科植物

日本では,カンノンチク,ワジュロがよく知られています.ただ,ヤシ科植物という意識はほとんどないまま見ている?それは私だけ?

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シュロ - Wikipedia

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カンノンチク - Wikipedia カンノンチク属 - Wikipedia

 

私がヤシの感覚で眺める植物は,宮崎県のフェニックスでしょうか.


フェニックス・ハネムーン(宮崎)

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カンノンチク - Wikipedia シュロ - Wikipedia カナリーヤシ - Wikipedia シンノウヤシ - Wikipedia

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宮崎県:「県の木フェニックス」

このフェニックス.

属の名前をそのまま頂いてしまった名称で,正式な和名はカナリーヤシ.カナリヤ諸島原産のためこのような名前がつけられたようです.

そして,ナツメヤシも同じ属Phoenix

 

そもそも,

Phoenixという名称は,ナツメヤシ古代ギリシャ語名.おそらくトロイ戦争の英雄,もしくは,古代エジプトの聖なる鳥の名前をとって,植物学の祖といわれるテオプラストスとガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥスによって命名されたとのことPhoenix (plant) - Wikipedia ).

ただし,日本でフェニックスと呼ばれるカナリーヤシ.

果実は食べることはできるものの,ナツメヤシと違って.人間が食べるには大きさは小さく,果肉が薄すぎるとのこと.樹液はパームシロップとして利用されているようですが.

Phoenix (plant) - Wikipedia  Phoenix canariensis - Wikipedia

 

ヤシ科植物は五つの亜科に分けられる.

上述のヤシ科植物に,いくつか加えて,各亜科のヤシ科植物を例示すると以下のようになります.

既出でない種については,画像はウィキペディアのものをお借りして,その下に並べておきます.

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https://academic.oup.com/botlinnean/article/151/1/15/2420456

 

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ユスラヤシ - Wikipedia

 

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コウリバヤシ - Wikipedia

 

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イタヤ - Wikipedia

 

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ビロウ - Wikipedia

 

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シュロ - Wikipedia

 

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ニッパヤシ - Wikipedia