昨日は,暑い暑いといいながらも,午後に買い物.
線路際には久しぶりに見る数珠玉.
そのとなりにあった赤い花は何?ネットで調べるかぎりは,多分ハゼラン.
線路際は,いろいろな草花が,思い思いに生を楽しむ場所にみえます.JRがそれほど草刈りをしないせい?
改めてそれぞれの分類を確かめてみました.
今日の情報源はすべてウィキペディア.日本語版と英語版と照らし合わせながら.
ジュズダマ(熱帯アジア原産)
イネ目 Poales,イネ科 Poaceae,キビ亜科 Panicoideae,ウシクサ連 Andropogoneae,
ジュズダマ属 Coix,ジュズダマ C. lacryma-jobi,
ナデシコ目 Caryophyllales,ハゼラン科 Talinaceae,
ハゼラン属 Talinum,
ハゼラン T. crassifolium(T. fruticosum)
エノコログサ(全世界,縄文期後期?渡来)
イネ目 Poales,イネ科 Poaceae,キビ亜科 Panicoideae,キビ連 Paniceae,
エノコログサ属 Setaria,エノコログサ S. viridis,
ナデシコ目 Caryophyllales,オシロイバナ科 Nyctaginaceae,
オシロイバナ属 Mirabilis,オシロイバナ M. jalapa,
雑草としては夏秋の主役イネ目・イネ科が二種.ジュズダマ,エノコログサは,ともにキビ亜科ということですから,近縁と言ってもよいのでしょうか.
そして,私は全く知らなかったのですが---
ジュズダマの栽培種がハトムギ.ハトムギはそのまま煎ったハトムギ茶がよく知られていますが,小麦粉の代わりに使えるそうです.工夫は必要のようですが.
渡辺ら ハトムギ粉を用いた調理食品の小麦粉代替食品としての適応性の検討 日本調理科学会誌 Vol. 49,No. 2,128~137(2016)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/49/2/49_128/_pdf
ジュズダマも食べようと思えば食べられるんでしょうね.
ハゼラン,オシロイバナは同じナデシコ目ということで,近縁とまでは言いがたいものの,系統樹上の科レベルでの位置は近いといえます.
ナデシコ目 - Wikipedia http://www.mobot.org/MOBOT/research/APweb/orders/caryophyllalesweb.htm
また,この二つの花には共通点が一つ.
それは夕方近くに咲き始めるという性質.この性質は,それぞれこの植物の別名に反映されることに.
ハゼランは,別名「三時花(さんじか)」とも呼ばれ,午後3時すぎに開花する性質がある.
https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/yama/news/2015/150710talinum.htm
オシロイバナは,夕方4時頃から咲きだし,翌朝にはしぼむため,イギリスでの呼び名は“Four-o'clock”(午後4時).日本での別名「夕化粧」.
なお,日本語版Wikipediaには,「ハゼランは英語でコーラルフラワー,コーラルは珊瑚のこと」との記載がありましたが----
これは間違い,もしくはあまり一般的ではない英語名,と思われます.
1. coral flower(coral:珊瑚)で検索しても,ハゼランに相当する記述,画像はみつからない.画像で見つかるものは「珊瑚色(赤黄色)の花々」
2. 英語版Wikipediaのハゼラン学名Talinum fruticosumの解説には,「coral flower」という記述は見当たらない.
(いくつかの日本語サイトも同様にcoral flower をハゼランの英語名としていますが,これは日本語版Wikipediaをそのまま写したものと思われます)
普段ならば,秋を先取りした花々が咲き始める頃.残暑が厳しい今年は,まだまだ夏の花が目立っているように思います.
我が家では,猛暑の中で休みを取っていた?ムクゲがまた沢山咲き始めました.
ジンジャーリリー,ユーパトリウム(西洋フジバカマ)は,薫り高く,また,爽やかに咲いています.
ホウライムラサキは,今年は実をきちんとつけてくれるでしょうか?
ツルハナナスは元気に花を咲かせていますが,梅雨〜夏の雨量が少なかったせいでしょうか.ツルが伸び放題だった例年に比べ,枝は小さくまとまっています.