「福島県の,この県民性って明るいですね」「明るいでしょ」
「なんとなく,もっと,俺,暗いんかなっと思った.県民性」
「違うんだよ.東北弁っていうと---,関西弁は,みんな,ほら,あ〜,楽しいわ〜,そっちの言葉,面白いわって,ヒーローになれるけど,東北弁ってね.何しゃべってんの分かんねえなって言われちゃうの.だから,みんな寡黙になっちゃうの」
うん,梅沢さんは例外で.
https://www.amazon.co.jp/NHKBS 番組紹介 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
さて二軒目は,
▽女手ひとつできゅうり作り!「かっぱのカルテット巻き」
「すみません,農家メシでございます」
迎えたのは佐藤滋子(よしこ)さん,夫の広市さん.女手ひとつってことでしたけど---
「農家の仕事は嫁さんにがんばってやってもらっています」
「ご主人何してるんですか」「コンピューター関係の仕事してるんですけど」
「じゃあ奥さんが農家やってらっしゃる」「はい,やってます」
元々きゅうりを作っていたのは,広市さんのお父さん(滋子さんの義父)の六郎さん.
六年前,六郎さんが体調を崩したため,慈子さんが後を継ぐことになりました.
東京で生まれ育ち,農業とは全く無縁だった慈子さん.きゅうり畑を守りたいと始めたものの,最初は苦労の連続だったそうです.
「全然わかんなかったです.何もかも分からない」「お義父さんや周りの方に聞いて---」
「聞いても分からない.まるで,外国語.バイリンガルですよ.ほんとに」「福島の言葉が」
「言葉がわかんないんです」「言うてる意味も分からないし,方言もなかなか分かりづらいし」
「また,農家の事のうんちくなんて,分からないもんね」
「わからない」
広市さん「寡黙に,もう,黙々,黙々とやってんですよ」
「でも,好きでやってらっしゃるんですか?」「今は,子どもみたいなもんです」「これが」
「なるほど,毎日,きゅうりを」「毎朝,朝,顔を見て」
「様子をうかがって」「様子うかがって,『今日はどうだい?』って.『今日は何が食べたいかい?』って」
「いいですね」
ホント,子どもみたいに大切にしてるんですね.
「今日はきゅうりの農家メシ.ちょっといただいてよろしいでしょうか?」
広市さん「ぜひ,バーベキューにきゅうりを焼いてほしい」「えっ,どういうこと?きゅうり焼くの?」
広市さん「焼ききゅうりです」「焼ききゅうりなんて俺,聞いたことあります?」「ないないない」
「ほんまですか?おいしいですか?」「うまいです.ホントに.何でこれ,みんなやらないかなっていうぐらい.ぜひ,広めてください」
「わかりました.おいしかったらね」「ホント,絶対」
ここで娘の麻紀子さんも料理のお手伝いをしてくれます.
「おかあさんおアイデア?」「そうです.きゅうりをなぜ生でしか食べないのか?って」
▽焼ききゅうり
https://www.amazon.co.jp/NHKBS
材料(好みの量で):
きゅうり,豚バラ肉薄切り
作り方:
1.きゅうりは,縦に半分または四分割して,食べやすい長さに切る.
2.ホットプレートやフライパンで豚バラ肉薄切り,きゅうり(1.)を焼く.
3.焦げ目がついたら,蓋をして5分以上蒸し焼きにする.焼き加減を確認しながら,全面に焼き目がついたら完成.きゅうりを肉で巻いて食べる.
:味付けはお好みで.焼き肉のたれをつけて食べてもおいしい.
「どうですか?」「きゅうりを火通すと,甘くなるんです」
慈子さん「さすが」
「なるほど,臭みも何もなくなっちゃうんだ」
「あ!豚肉と合う!かりかりの豚肉ときゅうりがちょうどいい.あっ,おいしい」
「きゅうり焼くのなれてきました」「確かにバーベキューでも全然」「平気平気」
ふ〜ん.今度ちょっとやってみます.
豚ときゅうりは合う!
以前このブログで取り上げた「食材探検 おかわり!日本『きゅうり〜愛媛県・西条市〜』でも,きゅうりの焼き物が取り上げられていました.
「きゅうりの肉詰め」
NHKのレシピサイトは閉鎖されてしまったのですが,この料理だけはレシピを記録してておいたので再録!
<材料>(きゅうり2本分)
きゅうり(2本)、豚ひき肉(150g)、卵(1個)、パン粉(大さじ2)、塩こしょう(少々)、小麦粉(少々)、ナツメグ(少々)、油(適量)
<作り方>
(1)きゅうりを縦に2分割し、スプーンできゅうりの種をくり抜き、一口大に切る。※ここでくりぬいた部分は残しておくこと。
(2)きゅうりに塩こしょう・小麦粉を振る。
(3)ボウルに、(1)でとったきゅうりの中身部分を細かく刻んだものと豚ひき肉・パン粉・とき卵・塩こしょう・ナツメグをいれて混ぜる。
(4)きゅうりに(3)を詰める。
(5)フライパンに油をひき、肉の面を中火で5分ほど蒸し焼き。
(6)裏返して、強火で1分焼く。
作り方は似ています!
始めに焼き目をつけて5分蒸していたのが,福島版「焼ききゅうり」
5分蒸してから焼くのが愛媛西条市版「きゅうりの肉詰め」
お試しあれ!