どうも,友近です.今回頂くのはじゃがいも.
一口にじゃがいもと言っても,煮物に合うもの,揚げ物に合うもの,焼き物に合うもの,いろんな種類があるんです.
今回は,いろいろな種類のじゃがいもを頂きます.
北海道芽室町.十勝平野に位置するこの町は,じゃがいもの一大生産地.
10種類以上の品種を作っているそうです.
NHKBSプレミアム 梅沢富美男&東野幸治 まんぷく農家メシ 2 (小学館GREEN Mook) ムック –
昨年9月の再放送.(2018年 7月10日 火曜日)
北海道芽室町じゃがいも2
1軒目「どさんこ大好き♥ しっとりジャガイモのいもだんご」
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/07/12/031757
北海道芽室町じゃがいも3
2軒目「じゃがいも兄弟とっておき!濃厚ピザ&スイーツ」
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/07/13/005754
北海道芽室町じゃがいも4
3軒目「元オリンピック選手を育てた!秘伝のじゃがいも煮込み」
「うわ,きれい」「いいね〜」(日高山脈が美しい!)
「もう,夕方になってきました,梅沢さん.『元オリンピック選手を育てた!秘伝のじゃがいも煮込み』」「北海道でオリンピック選手っていったら,ジャンプとかさ,スキー」「そうですよね.冬の」
「なおかつじゃがいも煮込み」「煮込み料理,いいね」
「今日は,よろしくお願いします」
「お父さんで,息子さん二人って事でいいんですか?」「はい」
迎えたのはじゃがいも農家40年土井浩次さん,長男槙悟さん,次男優斗さん.
「で,我々,じゃがいも巡ってるんですけど,
元オリンピック選手を育てた,っていうタイトルなんですけど,この中でオリンピック選手っていうたら,どう考えても,これ(長男さん)でしょ?どう考えても.何の種目ですか?」
「1500メートルのスピードスケートです」「やっぱ,スケートですよ」
土井槙悟さんは元スピードスケートの選手.2010年のバンクーバーオリンピックに出場したんです.引退後は実家で,ご両親と弟さんと一緒に農家をやってます.すてきですね〜.
「ちょっと,我々,今日何を食べさせて頂けるんですか?」
「えっと,マチルダっていういもの---」
http://www.jrt.gr.jp/var/matilda.html
「あ,マチルダ.さっき見た!見た!」
「じゃがいもとキュウリのカレー煮」「じゃがいもとキュウリのカレー煮?」
「キュウリ?」「キュウリ?ちょっと行きましょうよ」
さあ,どんな料理なんでしょう.
「これ,めちゃめちゃいい景色.こんにちは.めちゃめちゃいい景色じゃないですか.
こちらが土井家の女性陣です.
「このペアで,このペアっていうことですか?」
槙悟さんの妻美香さんと,弟さんの妻祐生(ゆき)さん.
「お母さん,また明るいお母さんで」
母久美子さん.
「マチルダは,女神っていう意味で」「女神?OH! 女神!」「OH! 女神」
明るいお母さんですね.さあ作って頂きましょう.
「また,でけえキュウリだな.おい!」「そうでしょ!」「なんだろう」「一本立ちです」「お母さん,お母さん」「こりゃでかいね」「下ネタに聞こえるから.下ネタにしか聞こえへんから」
このキュウリ.収穫し忘れたものなんですって.
「キュウリをカレーに入れる?」「それがよくね,分からないですよね」
料理1 マチルダときゅうりの煮込み
材料(作りやすい分量) マチルダ(大3個),きゅうり(大一本 トウガンでもOK),水(適量),油(大さじ1),
調味料A〈和風だしの素・カレーパウダー(各大さじ1),しょうゆ(大さじ2.5),うまみ調味料(少々)〉,片栗粉(大さじ1)
作り方
(1)じゃがいもはくし形に,きゅうりは皮をむき,1cmの厚さに切る.
(2)鍋に油をひいて(1)を炒め,火が通ったら,かぶるぐらいの水を入れて煮る.
(3)煮立ったらあくを取り除き,蓋をして中火で10分ほど煮込む.
(4)調味料Aを加え,5分ほど弱火で煮て味をしみ込ませる.
(5)片栗粉を水で溶いて入れ,とろみがついたら完成.
※冷めてもおいしく食べられます.
「息子さん二人,ちっちゃいとき,よう食べたんじゃないですか?」「はい,食べましたね」「ね.スポーツ選手やから」
「二人ともいい男だから」「有り難うございます.私に似て?」「いや,ご主人に似てるんですよ.何でもかんでも,全部,自分自分って(笑い).悪いとこですよ.お母さん.お父さん立てましょうよ.ね」「立てます」「やらしいねん.もう」
「どうなの?このマチルダ.特色というか」
「マチルダは,メークインのようななめらかさ,男爵のようなホクホク感.
種芋の馬鈴薯から販売まで一貫して生産しているのは,日本でも芽室町だけ.こういう煮込みとかも,煮崩れしにくいんで」
マチルダってホクホクとしっとりを兼ね備えているんですね.
「長男の嫁さんは農家だから覚悟してきたんだよね?」「そうですね」
「札幌でナンパされたのは,農家やってるなんて知らなかったでしょ?」「予想外で---」「予想外だろ」
「でも,この土地見ると,何か,やっぱすごいよね」「でっけ〜な〜って」「ちょっと,次男の嫁,アホ違いますか?」(大笑い)
「煮立ってきました」「煮立ってきましたよ」
「キュウリ,珍しいですね」「そうでしょ.なかなかキュウリの煮込みって」「それはお母さんの,何か,アイデア?」
「これはね.おばあちゃん」「おばあちゃんがって言うことで.夏の定番メニューって事なんですか?」
「マチルダというじゃがいものカレー煮込み」
「けっこうホクホクしてるね!メークインのような男爵のような感触も残ってる」「へ〜」
「また,このキュウリがトウガンのような感じがして」「キュウリ無い場合はトウガンでも」「やっぱりね」
更に,マチルダでもう一品.
今度は槙悟さんの妻,美香さんの得意料理です.
「マチルダを使ったジャーマンポテトなんですけど」「ジャーマンポテト」
「その名も,皮付きジャーマンチルダです」「皮付きジャーマンチルダ.ジャーマンチルダ.絶好調じゃないですか」「ありがとうございます」
「ちなみに,これは,何か,ある方が褒めてくれたんですか?」「そうなんですよ.あの,スピードスケートの清水宏保さん」「あ〜清水」「おいしいと」
「はい,絶賛して下さいました」「ジャーマンチルダ」
材料(3人分): マチルダ(中3個),玉ねぎ(1/4個),ブロックベーコン(80〜100g),缶詰コーン(50g),にんにく(1かけ),オリーブオイル(大さじ2),顆粒洋風スープの素(小さじ1),バター(10g),しょうゆ(小さじ1/2)塩・黒こしょう(少々),パセリ(適量)
作り方:
(1)じゃがいもは,皮付きのままくし形に切って,軽く水にさらし,レンジで3〜5分加熱する.
(2)ベーコンは大きめの拍子木切り,玉ねぎは薄切り,にんにくはみじん切りにする.
(3)フライパンにオリーブオイルを入れて熱し,(1)をきつね色になるまで揚げ焼きにし,取り出しておく.
(4)残ったオリーブオイルで,ベーコンをこんがりするまで炒め,にんにくを加えて香りが立ったら,玉ねぎ,コーンの順に炒め,(3)をもどし入れる.
(5)洋風スープの素,塩,黒こしょうを入れ,真ん中にバター(ポイント!),鍋肌にしょうゆを回しかけて味をなじませる.
(濃いめの味付けがポイント)
(6)皿に盛り付け,みじん切りにしたパセリを飾り,完成.
「これが多分,清水さんが,おそらく気に入って頂けた,隠しポイントだと思います」「なるほど,バター」
「清水さんもね,奥様に,これをぜひぜひ作ってもらって下さい(清水さんはご新婚)」(笑い)「余計なお世話ですけど」
「出会って,プロポーズはどういう状況で,どういう状況でプロポーズしたんですか?」「それ聞きましょう」
「それは,ボクの口からはあんまり言いにくいんで.特に家族の前では恥ずかしい---」
「奥さんから聞いていいですか?奥さん,どういったプロポーズがあったんですか?」「突然,スノーモービルが自宅の前に用意されてまして」「自宅の前にスノーモービルが用意されてた---.はい」
「スノーモービル.冬だったんで---.ちょっとこれに乗ってくれと---」「ご主人が運転してきて,家の前やってきて,後ろ,乗ってくれって言われて,『何?何?』って乗りますよね」「はい」「ば〜って」「ば〜って,まさに,この畑,連れて行って」
「雪の中,うわ〜,連れて行かれて---.どのあたり?」「この真ん中ぐらいです」
「あの真ん中ぐらいで,はい」「座ってほしいって言われて,座ってたら.この,まさにど真ん中で,プロポーズを」
「いい演出とりやがったな.こんちくしょう!」
「そん時はどういう気持ちやったんですか?」「プロポーズもオリンピック級だなと」(笑い)
「なるほどね」「イジッてるやん,イジッてるやん」
「ちょっとイジッてますよね!」「うまい,うまい,うまい,うまい」
「ビールに合うと言うことで」「ビール用意してくれたんだ!」「やった〜」「なんちゅう,いい家」「この番組,始まって以来だ.おれ飲めんだ」⇐本日運転終了
「梅沢さん,これ,我々二人,ここの息子になりましょうよ」「なろう!親戚になろうよ!」「親戚になりましょうよ」「最高や!冬はスノーモービルできるでしょ?この辺.自由に.梅沢さん,マチルダに.マチルダに乾杯!」「乾杯」
「すごい.一気飲み」「有り難うございましゅ」
「梅沢さん,食べて下さい.ジャーマンポテト」
「うん,いい味付け」「おいしい.にんにくもきいてて」「絶好の味じゃない?」「ホクホクしてて,マチルダが」「うまい」
「ビールもうまい」
「これは梅沢さん,我々,夏は---.ちょっと飲み過ぎ違う?飲み過ぎ違う?大丈夫?」
グビグビ行き過ぎですよ.大丈夫ですか.梅沢さん.
オリンピック選手を育てたじゃがいも料理.ごちそうさまでした.
マチルダ
芽室町は,全国で唯一「マチルダ」を種子馬鈴しょの作付から,製品の選別・出荷までを一貫して行う産地です.他の品種と比べ比較的病気に強い特徴から,減農薬栽培基準を設け栽培しています.
小さくても完熟することから,収穫されたマチルダのうち,小さいものは加工用としてホールポテトや皮つきフライポテト・サラダベースに,大きいものは生食用として全国の食卓へお届けしています.
マチルダは「キウイ」のような形をしており,煮崩れもしにくい品種です.なめらかさとホクホク感をあわせ持ち,煮込み料理はもちろんのこと揚げ物やサラダにも最適です.
スウェーデンの Svalöf Weibull AB seed company により開発された品種.
JAめむろ|十勝めむろの農業 | 農産物 | 馬鈴しょのご紹介
http://www.jrt.gr.jp/var/matilda.html
Matilda - Canadian Food Inspection Agency
「さあ梅沢さん.北海道芽室町のじゃがいもでございましたけれど,いかがでしたか?」
「いかがでしたかってもんじゃない,おいしい!どれもこれも個性的でおいしいわ」
「なおかつ,作ってる方々が個性的で面白くて」
「最後の元オリンピック選手のお家なんかも,明るい感じでさ」
「こういう所でプロポーズって」「よくあんなところでプロポーズしやがったね」「はははははは」
梅沢さんも,そんな口説き方したこと,あるんじゃないですか?
料理によって使い分けることができるじゃがいも.
あなたなら,どうやって楽しみますか?