フラワーショップの店先のリースの赤い実.
勇気を出して?店員さんに名前を聞いたところ--「サンキライ」とのこと.
知りませんでした.
「お花屋さんで冬の赤い実といえば『サンキライ山帰来』」との記事も.【植物図鑑】サンキライ(サルトリイバラ)
最近はそうなっているのでしょうか?
日本で売られているものは,サルトリイバラとのことですが,もともとは「ドブクリョウ」という植物を指している言葉だったようです.
さんきらい【山帰来】 大辞林 第三版の解説 山帰来(サンキライ)とは - コトバンク
①サルトリイバラの根茎を乾燥させた生薬。利尿・解熱・解毒薬などとして用いる。
②サルトリイバラの異名。
③ユリ科のつる性低木。中国南部・東南アジアなどに産する。サルトリイバラに似るが、とげがない。根茎を土茯苓どぶくりようといい薬用とする。
(ユリ科ではなく,サルトリイバラ科ドブクリョウ - Wikipediaになっています.yachikusakusaki )
サルトリイバラ,ドブクリョウの二種とも日本ではサンキライ(山帰来)と呼ばれているんですね.
薬用としては,Smilax glabrドブクリョウの根が「日本薬局方」に掲載されている生薬.伝統医薬データベース 山帰来 生薬学術情報
晩秋〜冬の入り口は,お店だけでなく,わが家の庭も赤い実が彩ってくれます.
ヤブコウジにはジュウリョウという別名が.
マンリョウ・センリョウ・ヒャクリョウ(カラタチバナ)とともに,正月用の“おめでたい赤い実”として園芸店・フラワーショップに並ぶ季節.(これは古いお店?そんなことないと思っていますが)
マンリョウとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 センリョウとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 カラタチバナの写真<2> - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 ヤブコウジとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
イチリョウも最近は売られるようになりました.アリドウシという名前だそうです.
そして,先にもこのブログで取りあげたミヤマシキミは,オクリョウとして宣伝されましたが,あまり浸透していないとのこと.ミヤマシキミ - 庭木図鑑 植木ペディア
【楽天市場】ミヤマシキミ・実橘(タチバナ)億両 雌株 実ナシ 6号:千草園芸 アリドオシ - Wikipedia
よく見るとそれぞれ違いがあって,人によって好みもそれぞれでしょう.
私は最近はヤブコウジの実が気に入っています.
しかしこのヤブコウジ,江戸・明治にはその葉をめぐってバブルがあったなんて,いまだに信じられません.
yachikusakusaki.hatenablog.com