ハボタン:キャベツと同一種.食べられるということ? アメリカでは「食べられ,おいしい,観賞用植物.盆栽植物,ホームガーデン用」のハボタンのタネを売っているようです.以前私のハボタンガーデンを荒らしたムクドリのように,食べたら「いける」と思うのかもしれませんが---.

ハボタンを買いました.

丸葉ではなく,ポップには“レースハボタン”と記載された品種.

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最近は様々な品種が出ていて,見間違えてしまいます.

 

ハボタンは,10年以上前にかなり沢山育てていたことがありました.その後,しばらくやめていて,二三年前から再開.

中止していたのは,ムクドリヒヨドリだったかも)目をつけられて,次々食べられてしまったため.

普段は食べないのに,一端目をつけたら,容赦なしでした.

ムクドリも初めは見た目で食べられるとは思わなかったのに,食べてみたら----おいしい! といったところだったのでしょう.

 

ハボタンは,植物分類ではアブラナ科 Brassicaceae,アブラナ属 Brassica,ヤセイカンラン B. oleracea,の変種.

http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/09/21/012524 ハボタン - Wikipedia

 

Brassica oleracea var. acephala f. tricolor と表されています.

タキイ花なんでも百科 タキイの花 | 花なんでも百科 | 栽培特性 | ハボタン - タキイ種苗 によれば

「キャベツほど多面的に改良された植物も珍しい」

結球キャベツ(var. capitata):中心芽を結球させてこれを食用とするように改良.

メキャベツ(子持ちカンラン)(var. gemmifera):芽に出るわき芽を利用できるように.

カリフラワー&ブロッコリー(var. botrytis & var. italica):つぼみを利用できるように.

コールラビ(カブキャベツ var. gongylodes茎を球状に太らせ,食用に.

 

葉ボタンは江戸時代から明治期に日本で改良が進められ世界へも広まった品種.

“その元は非結球性のケールと考えられているハボタンとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版)”

とのことです.

すなわち,ケールとハボタンは同じ種,ということは,これもキャベツの仲間.

ケール(var. acephala) 青汁の主な原料として日本では知られていますね.原種と考えられるばかりでなく,ハボタンの品種改良に,現在も一役買っているとのこと(⇒“縮緬系”ハボタン).

 

 

「ハボタンがキャベツと同一種」ということは,食べることができるということ?

日本では,試しに食べてみたといった情報がウェブ上に散見されますが---.

アメリカでは,ハボタンのタネの宣伝に次のようなものが,

“Cabbage Flowers Kale Seeds Organic Edible Delicious Ornamental Plants, bonsai plant for home garden”

拙訳:

“ハボタン(ここではCabbage Flowers Kaleと呼んでいるようです.ほかにFlowering Kale としているサイトも)のタネ

食べられ,おいしい,観賞用植物.盆栽植物,ホームガーデン用” 

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 この写真の色にかなり驚かされますが(アメリカ人好み?),何と言っても宣伝文句.

「観賞用」と「食べられる」「おいしい」が並んでいる!

 

冒頭で引用したタキイのサイトでも

「アメリカでは食用として人気!

アメリカでは,カリフォルニアなどで従来の装飾用のほか,食用としても推奨され,ブロッコリーよりも栄養価が高いということで人気が上昇しています」タキイの花 | 花なんでも百科 | 栽培特性 | ハボタン - タキイ種苗 

 

レシピが載ってるかどうか調べたところ,数は非常に少ないのですが次のようなものが.

 “ハボタンのシーザーサラダ”のレシピ(Flowering Kale Caesar Salad recipe)

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http://awakeatthewhisk.com/flowering-kale-caesar-salad-recipe/

この色ならば私でも一応OK.

食用になるように味も改良を加えられているのでしょうし---

以前私のハボタンガーデンを荒らしたムクドリのように,食べたら「いける」と思うのかもしれません.

 

急に寒くなって,我が家の秋の花は勢いを失っています.

ビオラの種蒔きが遅れたことが今になって悔やまれますが,さびしい庭になってきました.

頑張っているのは,赤い実をつける,ヤブコウジマンリョウ,そしてナンテン

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そして,クフェア.

(園芸店でクフェアと呼ばれる種は様々あるようですが--.その一つということでしょう.いつの日か調べて,再度ブログに載せることにします)

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最後にルッコラの時に掲載したアブラナ科の植物を整理した表を再度載せておきます.

http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/09/21/012524

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