なつめ・ドライフルーツを購入.
なかなか美味.ただし,この商品はグラニュー糖を添加してあります.
私は恥ずかしいことに見るのが初めて.
ドライフルーツは現在最もポピュラーなナツメの食べ方?生でも食べられ(酸っぱいリンゴの味とか),砂糖に漬けたり.古来より愛されてきたとか.
今でも,お菓子を作る方々ならば,よくご存じでしょうし,ご飯に入れても---.ピクルスやナツメ酒も---.
生薬の世界でも,乾燥したものが「大棗 タイソウ」として,日本薬局方にも掲載されています.http://jpdb.nihs.go.jp/jp17/jp17-6.pdf
普通に「ホシナツメ」として食べるときには赤くして(夜霧に当ててから,もしくは,湯通ししてから乾燥=紅棗こうそう),生薬として用いるときには黒いもの(黒棗こくそう)が一般的なようです.ttp://www.e-yakusou.com/sou/sou289.htm
タイソウ(大棗) タケダの生薬・漢方薬事典 | タケダ健康サイト
薬効は,
「体を温め,緊張を緩和させる作用をもちます」
「下痢で傷ついた消化管を補修し,また興奮した腸の動きを抑制することで腹痛を緩和させます」
とのことで,様々な漢方処方に配合されています.
タイソウ(大棗) タケダの生薬・漢方薬事典 | タケダ健康サイト
ドライフルーツにもこの効能は期待できるのでしょうか?知りたいところですね.
「生の果実をそのまま食べても,湯通ししてから乾燥したものを食べても薬効は同様とされています」の記述はありましたが---
http://www.e-yakusou.com/sou/sou289.htm
ナツメは,
Rosales バラ目,Rhamnaceae クロウメモドキ科,Paliureae ハマナツメ連,
Ziziphus ナツメ属 Z. jujuba ナツメ
クロウメモドキ科には,他によく知られた種は見られないようですが,科としての近縁はグミ科が.
アジア全般で古来から栽培され,中国では,もも・くり・すもも・あんずそして,なつめが「5果」(山田卓三 万葉植物つれづれ 大悠社)
日本へも中国より早くから入っていて,万葉集にも取りあげられています.ナツメは「夏芽」で,芽が出るのが遅く,夏に入ってから芽吹くことによっているそうです(山田卓三 万葉植物つれづれ 大悠社).
なつめ / 万葉集
玉掃(たまばはき),刈(か)り来(こ)鎌麻呂(かままろ),むろの木と,棗(なつめ)が本(もと)と,かき掃(は)かむため
玉掃,刈り来鎌麻呂,むろの木と,棗が本と,かき掃かむため 長意吉麻呂(ながのおきまろ) (巻十六 3830)
▽山田卓三 万葉植物つれづれ 大悠社
高野箒(こうやぼうき)を早く鎌で刈って持ってきなさい鎌麻呂さん.むろの木(杜松 ねず)となつめの木の下を掃除するために