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ジンチョウゲが咲き始めました.香りは一級品.日本にはほとんど雄株しか無いそうです(多分これはラッキー.二三個の実で子供が死に至る) もとは月桂樹の意味だったダフネの名をいただいて,春を予告しています  

ジンチョウゲが咲き始めました.

ウメと一緒で,春を予告する花ですが,今年は咲くのが早いような気がします.

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香りは一級品花姿(赤い部分は萼だそうですが),樹木のまとまり具合も標準以上.沈丁花という名前もいいですね.「中国南部〜ヒマラヤ原産で日本には室町時代の中期以降に入ってきた(ヤサシイエンゲイ ジンチョウゲとは|ヤサシイエンゲイ )」とのことです.

どこにでも育つようで,全く栄養がなさそうな土地でも育っているのを見かけます.

ただし,突然枯れてしまうことも.二度も経験しました.根に菌が入りやすいとか.植え替えては絶対にダメっていわれた事があります.鉢植えも,土の入れ替えの時根を傷めるのでよくないとの事.

 

日本にはほとんど雄株しか無いそう(ヤサシイエンゲイ ジンチョウゲとは|ヤサシイエンゲイ )」

従って実をつける事はまずありません.ちょっと残念なように思うかもしれませんが---.多分これはラッキーなこと.(もしかしたら,先人の知恵で雌株を育てなかった事もあり得ますね)

日本語でははっきり書かれたものが見つからなかったのですが---

英語版ウィキペディアが引用しているオーストラリアの国立植物園(この訳でいいのかどうか The Australian National Botanic Gardensです)のサイトで次の様な記事が

Daphne odora沈丁花の学名)

“Very poisonous (非常に毒性が強い)for people, domestic animals, pigs and horses. The most toxic parts of the plant are the bark(樹皮) and berries(実) (ingesting just a few berries can cause death in children 二三個の実で子供が死に至る可能性). ” Poison Plant Illustrations - Australian Plant Information

樹皮も毒性が強いようですが,普通,口にしませんね.

なお,ジンチョウゲ属は毒を持つものが多いようで(ほとんどが持つ?),ヨーロッパに生息する「ローレルジンチョウゲ」の実が猛毒なことは広く知られているそうです.

 

種名「沈丁花」の由来については:

多くのサイト,日本国語大辞典も同じです.

沈香(じんこう)と丁字の香りに例えての名」

▽丁字のカタカナ名はクローブ.チョウジノキのつぼみを乾燥させたもの.

沈香は「同じジンチョウゲ科のジンコウ属樹木『沈香(木の名前も同じで大木になる)』から採取した天然香料.樹幹に真菌が侵入し,その菌糸に対抗して分泌された成分」で,特に光沢のある黒色の優良品が伽羅(きゃら)樹木「沈香」自体の材も香木として珍重とのこと(日本国語大辞典).

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ジンチョウゲ属の名前「Daphne ダフネ」はもともと月桂樹のことだった

ジンチョウゲ科 Thymelaeaceae,ジンチョウゲ属 Daphne,ジンチョウゲ D. odora

属の名称「Daphne」

本来は月桂樹を意味していた事は確実

ギリシャ語では月桂樹のことのようです.

ランダムハウス英語辞典 語源[<ラテン語ギリシャ語 dáphnē 月桂樹] と記載.

ギリシャ dáphnē ジンチョウゲも同時に意味している可能性はありますね)

▽英語でも,はじめ月桂樹を意味していた

ランダムハウス英語辞典【2】の(1)として =laurel (月桂樹) 

 ランダムハウス英語辞典【2】の(2)としてユーラシア産のジンチョウゲ属の低木の総称

そして

 ランダムハウス英語辞典【1】は,ギリシア神話〙ダフネ :求愛する Apollo に追われ,父に願って月桂樹に変えられたというニンフ.

こんなお話です.

月桂樹になったダフネ  ギリシャ神話 (山室静 グーテンベルク21)

テッサリアのペネイオス川の神の娘(アルカディアラドン川の神の娘,ともいわれる)ダフネは美しいほがらかな乙女だった.

ところがこの乙女は,野山をかけまわって狩りをするのが何よりもすきで,若者たちには目もくれなかった.

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「わたしはアルテミス様のような暮らしがしたいの」

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アルテミスはアポロン兄妹の美しい女神で,狩りが大好きで弓矢をもって野山をかけめぐり,一生を処女で過ごしていた.

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ある日ダフネは,両腕をむきだしにし,膝までしかない短い服をきて,髪をふりみだしながら,獣をおって林をかけぬけていた.

通りかかったアポロンが,ふとそれを見つけた.男のような姿をしていたけれど,ダフネはすばらしく美しかった.

あの娘にきれいな服をきせ,髪をきちんとゆわせたら,どんなに美しいだろう.

そう思ったときには,もうアポロンはダフネを愛してしまっていた.彼はいそいでダフネを追いかけた.

それを見てダフネはあわてて逃げ出した.

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「おとうさん,助けて!」

こう叫びながら,ダフネは川のほうへ走りおりた.とたんに,全身がしびれるような感じにおそわれると同時に,ダフネの足はそこの川岸で動かなくなってしまった.とみるまにダフネの足からは,根がのび,からだは一本の木になって,二本の手からは,青々と葉や枝が芽をふきだした.ダフネは一本の月桂樹にかわっていたのである.

 

ジンチョウゲ属 Daphne の植物をいくつか載せておきます.(写真は,ウィキペディア からとりました.日本語版はちょっと怪しい事もありますが,植物の記載は結構正しそうなので)

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ガンピやミツマタジンチョウゲなのですね.そして,ミツマタも毒があるようです.「ミツマタは全株、特に果実に毒性があります。毒 | 花山の四季 - Part 2

 

 

春近しの感はあるものの,まだ庭は冬.でも菜の花も咲き始めています.

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