「大丈夫じゃないときは,大丈夫じゃないって正直に言う.わかった?」鷹子(薬師丸ひろ子)「店も今まで通り.バアちゃんに店番してもらう.いっしょに転がり続けよ」日出夫(吉岡秀隆) 富士ファミリー2016.そして今日1月3日の富士ファミリー2017が楽しみです.

2017正月「富士ファミリー」が帰ってきます.2016富士ファミリーをおさらいしてみましょう.

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www.nhk.or.jp

NHKあらすじ | 新春スペシャルドラマ 富士ファミリー2017では

富士山のふもとにある小さなコンビニ「富士ファミリー」の、評判の美人三姉妹。しっかり者の長女の鷹子(薬師丸ひろ子)。自由奔放な次女のナスミ(小泉今日子)。要領がいい三女の月美(ミムラ)。ナスミは東京で結婚したが、夫の日出男(吉岡秀隆)と二人で戻ってきてすぐに、病気で亡くなってしまった。
鷹子は今年ようやく、雅男(高橋克実)と結婚し、近所のマンションで新婚生活を送っている。ナスミの元夫・日出男は愛子(仲里依紗) と再婚し、娘を授かったが、変わらず店を切り盛りしている。店には新しくアルバイトの“ぷりお”(東出昌大)が入ってきた。そして、ナスミは笑子バアさん(片桐はいり)だけに見えるユーレイとして現れる。
年の瀬も迫ったある日、鷹子は、有名な予言者のキティ・トーヤマ(YOU)の雑誌記事を目にし、中学の同級生であることに気づく。中学時代の日記には、鷹子の運命に関するとんでもない予言が。新入りユーレイのテッシン(羽田圭介)、笑子バアさんの友達(?)・徳三(鹿賀丈史)らが加わり、ファミリーの面々それぞれの人生に騒動が巻き起こる!

との紹介.楽しみです.

2日の午後には2016版の再放送がありました.

昨年の正月,見ることは見た.面白かったのですが---.確か食事をしながらで,録画もせず,残念な思いが優ってしまい---.木皿泉作品は「昨夜のカレー、明日のパン」しか見ていませんでしたが,楽しませてもらっていただけに.

再放送.しっかり見ました.録画もしました.堪能しました.皆さんの演技にも拍手.片桐はいりさん.彼女がいなかったらこのドラマは成立しないのではと思わせます.三姉妹役は皆さん私の大好きな女優さん方.薬師丸さん・小泉キョンキョンさん・ミムラさん---.いつもの通り 吉岡秀隆さんは良い味出してます.今年はしっかり録画予約も入れました.楽しみ.

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そして,急遽,ほんの一部ですが採録します.

 

2016版「富士ファミリー」

http://www.nhk.or.jp/dsp/fujifamily/story/index2016.html

http://www.nhk.or.jp/dsp/fujifamily/interview/

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あらすじ(今年のあらすじの一部を拝借して):富士山のふもとにある小さなコンビニ「富士ファミリー」の、評判の美人三姉妹。しっかり者の長女の鷹子(薬師丸ひろ子)。自由奔放な次女のナスミ(小泉今日子)。要領がいい三女の月美(ミムラ)。ナスミは東京で結婚しましたが、夫の日出男(吉岡秀隆)と二人で戻ってきてすぐに、病気で亡くなってしまいました。
年の瀬も迫ったある日突然、「富士ファミリー」は一家離散、閉店の危機に見舞われます。・・・ナスミが笑子バアさん(片桐はいり)だけに見えるユーレイとして現れます。ナスミと話す笑子バアさんを見て,皆は新しくアルバイトを雇うことに---.

応募した果澄(かすみ 中村ゆかり)の面接の日,ナスミが現れて---

ナスミ「ばあちゃん.頼まれてくんないかな?」笑子バアさん,ナスミのタンスから衣装を出す「んっ.それかな」笑子バアさん,ポケットを探り,ついに一枚のメモ用紙を探し出す.「あった.それだ」ナスミ姿を消す.笑子「どうしろって言うんだよ」

鷹子「なにこれ」日出夫「ナスミの字だ」鷹子「どうしたのこれ」笑子「ナスミのコートから」

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果澄が住み込みで働き始めた初日.5人での夕食.ナスミのメモを皆が欲しがるが---

鷹子の発案で五つに切ってメモを一つずつ皆で持ち合うことに.笑子バアさんは「ストロー」を引き当てます.日出夫は「光太郎」月見は「四つ葉のクローバー」鷹子は「懐中電灯」果澄も引くと「ケーキ」が.

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笑子バアさんは果澄のケーキの紙片と取り替えたがり,果澄が渋々承知する.(そっと聞いていた)鷹子「このうちにはルールがあってね」笑子「ルールってなんだよ」鷹子「大丈夫じゃないときは,大丈夫じゃないって正直に言う.わかった?」うなずく果澄.(100円コインを出しながら)笑子「わかったよ,これでどうだ,持ってけ泥棒」果澄(意を決したようにストローの紙片をポケットから取り出し)「嫌です」笑子,ケーキの紙片を果澄みに返す.

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鷹子が春田(高橋克実)の21回目のプロポーズを受けたと思い込み,日出夫が付き合っている愛子(仲里依紗)に子どもができたことを聞いた笑子バアさん.皆が家を出て行くと思い,荷物をまとめて店を離れる.行く当てはないのだけれど.そして,バス停で日出夫と出会う.

二人で買って来た肉まんを食べながら.

日出夫「なんか俺,このままずるずる流れていって良いのかなって.ナスミについていって,今の店手伝うようになって,ずるずる家にいて,今度は子どもができたからって,また人に言われるまま,ずるずる生きていくわけでしょう.これでいいのかおれは」

笑子「いいじゃないか.居場所があるっていうことだよ」

日出夫「まあそうだけど」笑子「わたしなんて,このまま生きていたって迷惑かけるだけなんだよ.----なんで『そんなことない』って言わないんだよ!」日出夫いや,ナスミに初めて会ったときのこと思い出して」「ナスミがどうしたんだよ」日出夫「ナスミも居場所がなかったのかなって」

東京で初めてナスミにあった場面の回想.

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ナスミ「私ね.富士山の声聞いたんだよ.私が代わりにここにいてあげる.お前は転がるようにどんどん変わって行けって」(これは実は鷹子が家を出るナスミに言った言葉)

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日出夫「ほんとに転がるように生きてたよな」笑子「ナスミは何で戻ってきたんだろうね」日出夫「多分,病気のことを知って戻って来たんだと思う.転がるのを諦めて」

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家に戻る途中,車から落ちたマツコロイドと出会う.

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笑子あんた,介護してもらうだけのロボットなの?」マツコロイド「そうよ」笑子それじゃ人に迷惑かけるだけじゃないの」マツコロイド「私は人に迷惑かけるためだけに創られたロボットです.意味は作った人に聞いて下さい」

笑子「じゃ私が年取って人に迷惑かけるのも,そんな風に誰かが作ったって言うことかい?」

マツコロイド「そうね,神様がそんなふうにつくったんじゃないかしら.きっと意味があるのよ」

笑子「何もできなくなって人に迷惑かけるのに,意味なんてあるのかい」

マツコロイド「意味があろうがなかろうが,既に私たちはここにいる.そのことの方が重要なんじゃないかしら」----

笑子「私ここにいて良いのかね」マツコロイド「ていうかもういるし」

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日出夫「あの店がなくなったら俺だって困るよ.あの店がなくなったら全部ウソになっちゃうじゃない.泣いたり笑ったりしたこと.ナスミに遇ったこと.そんなこといずれ忘れてしまって,全部ウソになちゃうんじゃないか」

日出夫「バアちゃん.俺結婚するわ」笑子「それがいい」

日出夫「でさー.今の家に住み続ける.愛ちゃんと俺と光太郎と」

笑子「光太郎?」

日出夫「生まれてくる子ども」

日出夫「バアちゃんの面倒は俺が見るから,店も今まで通り.バアちゃんに店番してもらう.いっしょに転がり続けよ」

 

こんなふうにストーリーが綴られて行きます.

エンディングは「情熱の薔薇」

 

永遠なのか 本当か時の流れは続くのか

いつまで経っても変わらないそんな物あるだろうか

見てきた物や聞いた事いままで覚えた全部

でたらめだったら面白い

そんな気持ちわかるでしょう

 

※答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方

涙はそこからやってくる 心のずっと奥の方※

 

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ

なるべくいっぱい集めよう

そんな気持ちわかるでしょう

 

(※くりかえし)

 

情熱の真っ赤な薔薇を胸に咲かせよう

花瓶に水をあげましょう 心のずっと奥の方