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花屋さんにクジャクヒバの枝が 何に使うの?(多分クリスマスリース) クジャクヒバは青森檜葉の近縁種?(近縁といっても別の属)

クリスマス・歳末気分の商店街.

小さな花屋さんを覗いてみたら---

品揃えは半分以上がクリスマス向け.ポインセチアが中央にドカッ.そのまわりには松ぼっくりも大きいものから小さなものまで.その一角に「クジャクヒバ」が

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世の中の動きに疎い私は,「?」.「何に使うのかな?」「置いてある場所からしてこれは飾りに使うに違いない」「柿本人麻呂時代と同じように髪に挿すとは思えないし---

最高級の木材万葉人は髪に挿して愛でた 檜/万葉集  柿本人麻呂歌集 - yachikusakusaki's blog 」

 

飾りとしてのクジャクヒバ

早速「クジャクヒバ,飾り」で検索してみると沢山の画像が---

例えばエクステリア&ガーデンアカデミー (E&Gアカデミー)ブログでは「オープンキャンパス「Xmasリースの制作体験」の記事と写真が.

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「モミとクジャクヒバをベースにあとはバランスを見ながら思い思いに装飾」と書いてあります.

お店のクジャクヒバもおそらくクリスマスリース作り用.他の用途もあるかも知れませんが---.モミだけよりもクジャクヒバを加えると黄色い色がついているので,映えるのでしょう.そのまま飾ってもきれいだと思います.

(なお,ガーランド garland も意味としては花輪ですが,日本のフラワーデザインの世界では花網と訳され,リースが花輪を表すようです. フラワー・デザイン(ふらわーでざいん)とは - コトバンク

英語ではgarlandもwreathもほぼ同じ意味のようですが,christmas garlandはクリスマスの飾り全般を,christmas wreathはその一部の花輪(王冠)状のもののみを指しているようです)

 

植物としてのクジャクヒバと青森檜葉

大きな園芸店では,クジャクヒバ,特にオウゴンクジャクヒバの苗を,よく見かけます.

コニファー類の中でもかなり人気のようです.多分ヒノキの一種---.

オウゴンクジャクヒバを調べてみました.

「ヒノキ科 ヒノキ属 常緑高木.

 ヒノキの園芸品種でクジャクヒバの仲間です.

   新芽が黄金色で、特に葉色が秋から冬にかけてが美しい品種です.樹高は2~5mで長枝の両側の小枝が密に対生し,重ならず水平に並びます.庭園などに植栽されたり、花材としても切り葉や切り枝が利用されます.クジャクの名は枝葉の形をクジャクの尾羽に見立てたものです.オウゴンクジャクヒバ 広島県緑化センター・広島県立広島緑化植物公園

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ヒノキ科の園芸品種としては,他にカイヅカイブキ,コウヨウサン,タマイブキ,チャボヒバなどがよく知られているようです(わたしはカイヅカイブキしか知りませんでしたが)ヒノキ科の植物|ヤサシイエンゲイ

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 オウゴンクジャクヒバやクジャクヒバはヒノキ科ヒノキ属.

 

では青森檜葉は?

   1901年(明治34年)本多静六(日本で最初の林学博士)が、従来のアスナロ青森県アスナロとの間に違いがあることを発見し、牧野富太郎アスナロ属の中に、アスナロの一変種「ヒノキアスナロ」として命名しました。

    アスナロ青森県内真部山国有林を北限とし、木曽地方を中心に九州鹿児島県に掛けて分布。ヒノキアスナロはアスナロの変種とされ、青森県を中心に北海道南部から関東北部に掛けて分布しています。

     一般には双方とも「ヒバ」と呼ばれ、アスナロが南方系のヒバ、ヒノキアスナロが北方系のヒバとされています。なお、青森県内に生育しているヒバは「青森ヒバ」と呼ばれており、 青森県では昭和41年に県の木に指定し、県民に親しまれています。

 東北森林管理局/青森ひば

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「日本固有の樹種『青森ヒバ』青森ヒバは、ヒノキ科アスナロ属の針葉樹で、和名をヒノキアスナロ(学名:Thujopsis dolabrata)といい、木曾ヒノキ、秋田スギと並んで日本三大美林の一つです。国内蓄積量の80%以上は青森県内にあり、下北半島に広く分布植生しています。青森ヒバにはヒノキチオールという成分が多く含まれ、他の樹種にはない優れた性質があります。」青森ヒバの魅力 | 青森ヒバ専門店「わいどの木」

 

ヒバ 檜葉という言葉には二つの使い方がありました.

日本国語大辞典小学館)では

1. ヒノキ,アスナロ,クロベ,サワラなどヒノキの仲間で,小枝が扁平に分枝し,鱗片状の葉を持つものをいう語.

2. 植物「あすなろ(翌檜)」の別名.

 

クジャクヒバのヒバは 1. の用法の例ですね.ヒノキ科ヒノキ属の一園芸品種.

青森檜葉は 2. ヒノキ科アスナロアスナロです(一属一品種).でも変種のヒノキアスナロ.

 

閉塞成冬(へいそくふゆとなる) 冬気つよまり,人も生き物も万物みな閉じふさがる頃