9月1日に咲き始めたジンジャーリリー.
まだ咲いています!昨日(11月22日)は「小雪(しょうせつ):北国より雪の便りが聞かれる」だというのに.
ただ,明日(11月23日)からは「暦通り」冷え込むという予報.
あと二つ三つ残っているつぼみは心配.霜さえなければ咲く可能性もありますが---
ジンジャーリリー - yachikusakusaki's blog
ジンジャーリリーは単にジンジャーと呼ばれることもあります.食用のショウガ(英語でginger)と間違えやすく,はじめは私もこんがらがってしまいました.
ジンジャーと聞いて,食用のショウガを思い浮かべる人の方が多いと思いませんか?
食用ショウガとジンジャーリリーの違いを整理してみましょう.
ショウガ(食用)
ショウガ科ショウガ属で,ミョウガやウコン(乾かして粉にするとターメリックになります!)と同じ属.この属にジンジャーリリーは含まれていません(http://www.shouga-bu.com/report/pdf/shougabu_report_01.pdf 永谷園生姜部 このpdfは食用ショウガのことがわかりやすく解説されています.お薦め!).
「食用のショウガは一種類で生育時期によって,根ショウガとして用いたり/漬け物にしたり/生のまま食べる」のかと思っていましたがそれは間違い!日本では大きく分けて三種類(大ショウガ・中ショウガ・小ショウガ)のショウガが栽培され,それぞれ用途が異なっているそうです(http://www.shouga-bu.com/report/pdf/shougabu_report_01.pdf).
そして,ジンジャーリリーと違って,食用ショウガの花は日本ではとても咲きにくいとのこと.それでも,ネット上ではお二人の方が食用ショウガの花の写真を投稿しておられました.お借りして掲載します.色違いですが記事の内容を見る限り二枚ともショウガの花に間違いないと思います.(ショウガの写真 - みんなの趣味の園芸 id:1783投稿サイト & 珍しい!食用栽培「生姜の花」画像! | 生姜農家の野望Online )
ジンジャーリリー
同じショウガ科ですがヘディキウム属(和名シュクシャ属)で,ヘディキウムと呼ぶのが正式なようです(ヘディキウムとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 ).「熱帯アジアを中心に約50種類が分布.花が美しいものが多く花色も豊富」とのこと.一部薬用に用いる種もあるそうですが,花を楽しむのが主.
英語名はgarland lily( ジンジャー|サカタのタネ 園芸情報 ).
ステキな名前ですね!花輪のユリとでも訳すのでしょうか?ユリが連なったように咲くからでしょうか?それとも文字通り花輪をつくる?こんど調べてみましょう.
英語名にgingerの語は使われていません.ジンジャーリリーは和製英語の可能性が大.
ジンジャーは紛らわしいからといっても,正式名ヘディキウムを広めるのは難しいような気がします.似たような植物名は沢山ありますが,使われない場合がほとんど.覚えられない!ガーランドという言葉がもう少し広まればガーランドリリーでOKでしょうがまだ時間がかかりそう.それでジンジャーリリーにしたのでしょうね.
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明日(11月23日)から寒気が関東地方にも迫ってくるそうです.
今咲いている花たちは引退間近.名残惜しいので,もう一度写真を載せておきます.イヌタデ(アカマンマ),ペンタス(何故か一つだけピンク.白い花のはず),ナンテン(花ではなくて実ですね),パイナップルセージ,クジャクアスター.
本格的な冬も間近.花は少なくなりますが,これからは蝋梅・水仙,椿やビオラが楽しみ.
ビオラは新しく「なごみももか」と「イエローインパクト」が開花.全部で5種類の花を見ることが出来ます.
ハッサクも色づき,なんと椿の花もいくつか咲きそう.寒咲きタイプです.さっきは楽しみと書きましたが,実のところ,椿は今まで隅の方に冷遇してきました.今年はもっと愛でてあげましょう.
虹蔵不見(にじかくれてみえず) 陰気が満ちて(日の光が弱まって)虹が現れなくなる頃