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カキの実が一つだけ色づきはじめました この色は何?

カキの実が色づきはじめました.

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多いときは100個ほど実る老木です.でも,今年は初夏の花が少なく,今残っている実も10個ほど.色づきはじめたのはそのうちの一個だけ.

花が一つだけ先に咲く植物はよくありますから,実が一つだけ先に色づいても不思議ではないのでしょうが,目立っています.

一人だけで秋を主張?

 

果物が色づくのは,紅葉と同じメカニズムと考えられているようですが,信頼できる記載は捜せませんでした.

紅葉についてはウェブ上にも沢山の記載が見られます.例えば

「紅葉には,葉が黄色くなる『黃葉』と赤くなる『紅葉』がある.『黃葉』は,落葉の前に葉の中にあるクロロフィルが分解され,元来葉に存在したカロテノイド(黄色の色素)が目立つようになり,葉が黄色く変化することをいう.また,『紅葉』は,同じく分解されたクロロフィルと葉の中の当分が化学反応を起こして赤色のアントシアンを生成し,葉が赤く変化することをいう(大阪と科学教育 19,7-10,2005)」

赤と黄で違うんですね.果物の色が「カロテノイド(黄色の色素)系」の時は黃葉と同じ,「アントシアン系」の時は紅葉と同じと考えればよいのでしょうか.

しかし,柿色素として用いられているものはどちらでもなく,「フラボノイド」という成分で,しかも「重合体」だそうです(キリヤ: 天然色素).ただ,これは柿渋色素のような気がします.柿の実にはカロテノイドに属するカロテンがかなりあります(例えば日本食品標準成分表2015年版(七訂):文部科学省を参照).リコピン(カロテノイドの一つ)もあることは,健康食品サイトで盛んに宣伝しています.

柿の色づきは主としてカロテノイドのようです.クロロフィルが分解して,見えてくる色.ただ「フラボノイドの重合体」の生成も関与した,もう少し複雑な色づきなのかもしれません.いつかまた調べてみましょう.

 

寒露  朝夕,肌にやや寒気を感じ始め,そろそろ秋も深まりゆく