詩歌(万葉以外)

アカネとススキ “植物をたどって古事記を読む”  古事記では,オホクニヌシ(ヤチホコ)が,妃のスセリビメ(スサノヲの娘)に送る歌の中で登場.アカネ: 山の畑に 蒔いたアカネを臼で搗(つ)き 染め粉の汁で 染めた衣を すきもなく 粋に着こなし.ススキ :山のふもとの ひと本(もと)ススキよ 首をうなだれ お前が泣くさまは---. 

“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 今日取り上がるのは アカネとススキ 名前はよく知られたこの二つ. アカネ. 植物としてはなじみがなくても,あかね色は聞いたことがある色名. アカ…

ムクロジ 鎌倉宝戒寺の“健康無患子守り”は境内の無患子の実.漢字「無患子」は“鬼を追い払い,患いを無(なく)す“ “子(種)”の意味とのこと.羽根つきの球や数珠にも用いられてきました.実が泡立てる作用をもつことは世界的に有名で,英語名はSoapberry,Washnut.// 無患子(むくろじ)の地に落ちたる青き実をいつくしみつつ拾いあつめぬ 土屋文明

鎌倉宝戒寺を散策していると, 「銘木 無患子 むくろじ」と記した石碑 無患子? ムクロジの名は知っていたし,この石碑も見たことはあったのですが---- 記憶はあやふや.ムクロジという植物自体にもほとんど注意を払ったことがない. 漢字も不思議な字を使っ…

ムクゲ 鎌倉の家々ではムクゲが目立っています.ムクゲは次から次へと花を咲かせます.しかし花は一日で終わり.槿花一日の栄(栄華のはかないことのたとえ.つかのまの盛り).ただし白居易の詩文における「槿花一日」は,全く異なる意味でした:「槿花一日,自ら栄を為す」(むくげの花は一日にして自ずからその生を全うする).これに続けて白居易曰く「何ぞ須ひん世を恋ひ常に死を憂ふるを,亦た身を嫌ひ漫りに生を厭ふこと莫れ」

昨日取り上げた,線路沿いのカンナ. ここから裏道を通って旧川喜多邸:鎌倉市川喜多映画記念館にむかう道--- 目立っていた花はムクゲ. Google マップ 4種類のムクゲの花*に出会うことができました. (*1種類は,見たことがないタイプで,ムクゲではない…

我が家で夏の花と言えばムクゲ.日本古来よりある夏の花の代表種の一つですね. 既に三分-四分咲き.季語では秋の花ですが,よく知られている斎藤茂吉の歌は,梅雨明けのムクゲを詠っているように思います.雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白木槿のはな 斎藤茂吉

梅雨時の花,アジサイは最盛期を過ぎ,--- 次は夏の花. 我が家で夏の花と言えばムクゲ(木槿,槿).日本古来よりある夏の花の代表種の一つですね. 既に三分-四分咲きというところでしょうか. 二株あるうち,八重花は,かなり評判がいいようです. ムクゲ…

イワマツ 正式和名はイワヒバ.シダの仲間で,“古典園芸植物”としてその名が知られているとのこと.芭蕉の俳句にも(五月雨 岩檜葉の緑 いつまでぞ).シダの仲間ですが,多くのシダが属するシダ綱(シダ植物門 )とは別の,ヒカゲノカズラ綱 .古典園芸植物の主役の一つであり,また,古代植物の生き残りの一つでもある イワヒバ(イワマツ),侮れません.

見たこともない,名も聞いたことがなかったイワヤツデとイワマツ. 姫路植木市“イワマツ,イワヤツデ専門コーナー”で初めて見ました. ロックガーデンや盆栽/山野草愛好家の諸氏にはよく知られている植物たちようですが--- 昨日のイワヤツデ yachikusakusaki…

大寒 / 水沢腹堅だというのにパイナップルセージにまだ花が! ジンチョウゲのつぼみがゆっくり,でも確実に膨らんできています.11月という遅い時期に種まきしたビオラたちはというと--- サンルームのものが花を付けました! 水仙はやうやく瓶にすがれたりひと月あまりもちにけるかも 三ヶ島葭子

日が長くなってきました. 夕方5時.庭の草木を見て回るには十分な明るさ. 夕方になってもそれほど寒さを感じなかった一日.大寒 / 水沢腹堅(さわみずこおりつめる:沢に氷が厚く張りつめる)だというのに. 今年の冬,我が家近辺では氷点下にはなってい…

大根基本情報1 :歴史の古い野菜『大根』 紀元前2700~前2200年ころピラミッド建造労働者が食べていた大根.日本での歴史も古く,古事記では,女子に目がない仁徳天皇が妬みから難波の宮へ戻ろうとしない太后イハノヒメをなだめようと,“おおねの白い根に似た,白い腕”と歌います. つぎふね やましろめの こくは持ち うちしおほね ねじろの しろただむき まかずけばこそ しらずともいはめ

歴史の古い野菜『大根』 日本は大根の一大生産国にして一大消費国. 世界の生産量・消費量の9割が日本とのこと. http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/01/24/001534 (東京新聞2017年1月22日.世界の統計データは,ネット上では見つかりません…

七草がゆは,江戸時代に「人日の日」の祝いとして定着したとされていますが,若菜の汁やおひたしは,古代から重要な献立でした.万葉集には,菜を摘む歌が,スミレ菜・ヨメナを含めて数多く見られます.古事記でも,后の目をぬすんで恋人を追いかけて吉備まできた仁徳天皇がうたいます.“やまがたに まけるあをなも きびひとと ともにしつめば たのしくもあるか”

1. 七草がゆの起源と副菜としての若菜/青菜 七草がゆの起源については,ネット上でも沢山の情報が得られます. どの記事も概ね同様で,七草がゆは,江戸時代に「人日(じんじつ)の日」(五節句の一つ)の祝いとして定着していったとしています. ごせっく …

天智天皇2 誰もが知る天皇ですね.小学生でも必ず教わり,しかも印象深い.明治以降の天皇を除いて,知ってる天皇名トップかもしれません.大化の改新だけではなく,近江大津京での戸籍制定(庚午年籍),近江令制定は,日本統治の礎になったとされています.和歌もかなりの高評価を受けています.当時の人にとっても,百人一首の巻頭歌は,天智天皇でなくては収まりがつかなかったのでしょう.

昨日から取り上げている天智天皇. 百人一首の巻頭に置かれている天智天皇御歌は,万葉集・巻十-2174の詠み人知らずの歌が原歌とされています. 万葉集の作者不明歌が,後世口づてに伝えられた中で細部が洗練され,理想的為政者が詠むであろう歌の内容から…

百人一首の巻頭歌「秋の田の---」が天智天皇の御歌とされた経緯は定かではありませんが,百人一首の解説書の著者の方々は,様々な推定をされています.万葉集の作者不明歌が,後世口づてに伝えられた中で細部が洗練され,理想的為政者が詠むであろう歌の内容から,天智作として広まったのかもしれません.

小倉百人一首には,万葉集に原歌がある歌が推定を含めて四首あります.いずれも出典は勅撰和歌集で,直接,万葉集から選ばれたわけではありません. 例えば, 一昨年取り上げた山部赤人の歌. yachikusakusaki.hatenablog.com 昨年取り上げた持統天皇の歌. …

“大きな栗の木の下で” 恐らく現在最もよく知られた「栗の歌」,アメリカでボーイスカウトの歌として広まった曲だそうですが----.日本の童謡としてだけではなく,クラシックにも,ジャズにも編曲され----,歌詞は,ジョージオーウェルの「1984年」に取り入れられています.もちろんちょっぴり変えられて.

栗の歌 「栗」は,万葉集,古事記で,また,芭蕉,斎藤茂吉,大西民子,馬場あき子等々によって詠われてきましたが---- 栗 基本情報1 日本のクリ第一回 yachikusakusaki's blog 栗 基本情報5 クリの花 / 実 : yachikusakusaki's blog 瓜食(うりは)めば,…

栗 基本情報5 クリの花 / 実 :栗の花は花穂になり,下から見えるのは雄花だけ.雌花は,花穂の基部にあって,三つの子房が,将来のイガ=総苞につつまれています.私たちが食べているクリの実の大部分は養分をため込んだ子葉.その点は大豆と同じですが,芽を出すときのクリは,子葉を土の中に残したままです.// 丹波栗 大き実照りの 豊かなる 古国に還り 座さむか母よ 馬場あき子

今日は,栗の花/実を取り上げます. 栗 基本情報5 クリの花 あまり山野の花を知らない私ですが,栗の花は見たことがあります. といっても,雄花だけ. 下から見えるのは雄花だけですよね. https://matsue-hana.com/hana/kuri.html. 栗は5月下旬から6月7…

栗 基本情報1 日本のクリ第一回「縄文初期にはそのまま食べられる栗とクルミが主食」(石毛直道).遺跡出土データベースによれば,縄文時代前期の遺跡から見つかっていて,奈良時代になっても「五穀を助けるもの」として,その栽培が奨励されました.万葉集では,山上憶良が歌い,古事記にも,栗を読み込んだ歌がみつかります.

沢山の栗が,青果売り場に並ぶ季節. 私が追っかけている番組; 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ!も,選「くり~埼玉県日高市~」として,栗を取り上げていました(先週10月13日). http://www4.nhk.or.jp/manpuku/3/ このブログでも何回か取り上げ…

スミレ 2  現代の私たちは,すみれを可憐な花として愛でます.花姿に加えてスミレを歌った詩歌が,この思いを更に強くしている気がします. 「春の小川」〜国木田独歩〜秦基博〜Violets for your furs〜Das Veilchen〜「すみれの花の咲く頃」

万葉の時代,スミレの主な役割は食用でした. そして,古代ギリシャでは,この地域に群生していたニオイスミレを薬用として貴重なものとみなしていたようです. 昨日記載したように.http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/03/07/025332 現代の…

詩二編 この声をきみに(3) あいたくて  工藤直子,ことばはやさしく美しくひびきよく ーー  サトウハチロー

あいたくて 工藤直子 だれかに あいたくて なにかに あいたくて 生まれてきた ーー そんな気がするのだけれど それが だれなのか なになのか あえるのは いつなのか ーー おつかいの とちゅうで 迷ってしまった子供みたい とほうに くれている それでも 手の…

「衣ほすてふ」vs「衣ほしたり」 百人一首と万葉集(3) 「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山  」「春過ぎて 夏きたるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香久山」 持統天皇

百人一首で取りあげられた万葉の歌 小倉百人一首には「万葉集」から”選ばれた歌”はありません. しかし万葉集に元歌がある歌が推定を含めて四首あります.(四首は本ブログ最後尾に記載) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q107866…

この声をきみに(2): 紐であれ,愛欲であれ,結ぶときは 「結ぶ」とも気づかぬのではないか ほぐすときになって,はじめて 結んだことに気付くのではないか  吉野 弘「ほぐす」より 終了して既に1ヶ月たつ「NHKドラマ10 この声をきみに」. 大好きなドラマでした.とりわけ朗読される作品の一編一編が心に響きました.心に留め置くために,いくつかをこのブログに書き留めていくことにします.

ほぐす 小包の紐の結び目をほぐしながら 思ってみる ――結ぶときより,ほぐすとき すこしの辛抱がいるようだと 人と人との愛欲の 日々に連ねる熱い結び目も 冷(さ)めてからあと,ほぐさねばならないとき 多くのつらい時を費やすように 紐であれ,愛欲であれ…

この声をきみに(1):大森美香さんチョイスの詩・絵本・物語.これを朗読する俳優さん(竹野内豊さん麻生久美子さん---)方の美しい声・技に聞き惚れます.そしていったんハマると抜け出し難いNHKドラマ10 この声をきみに:第5回「キスはどうですか?」と第6回冒頭の一部再録です.第7回が待ち遠しい.

脚本家・大森美香が満を持して送るオリジナル作品,上質な大人のエンターテインメント。そんな彼女がラブストーリーの舞台に選んだのが朗読教室. 声の交流を通して,主人公が女教師と「愛」や「人生」のレッスンを重ね, 個性的な生徒たちと一緒に,成長をし…

リンドウ(2) 山野草の代表と見なされてきたリンドウ.島倉千代子「りんどう峠(西条八十作詞)」にあるように,どこの峠にも見られたのでしょうが---.リンドウを探すことも難しくなってしまっているようです. 県花,市町村花にリンドウを指定している所は多いのですが,現在自生しているところはわずかのよう./ 古来,人気があったリンドウですが,何故か,万葉集では詠まれることなく,古今集にもあまり取りあげられていません.

リンドウは生薬「龍胆」として大切に扱われれ, http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/10/31/002839 yachikusakusaki.hatenablog.com 同時に 秋の山野草代表でもありました.リンドウとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 島倉千代…

リンドウは竜胆と書くのだと, 遠い少年の日に教えてくれた人がいた(長田弘).リンドウの漢字=竜胆(龍肝 龍膽)は漢名. 地下部が苦いことを伝説の龍の肝に見立てた名前.リンドウ,そして同じリンドウ科のセンブリ,ゲンチアナは「日本薬局方」にも認められた,いわば「本物の薬」.花だけではないリンドウ科は偉い. 

リンドウを買いもとめました. 好きな花ですが,育てのははるか以前に一回あるのみ. 秋から冬はビオラの世話に追われるのが毎年のことでしたが,今年は種蒔きが遅れ,庭が寂しくなるな〜,ということで,ガーデンシクラメンに続いての購入. リンドウは竜胆…

菊(2) 嵯峨菊は,江戸時代のブーム「正徳の菊」の名残り? 江戸期以降の華やかな菊とはことなり,平安貴族にとっては,菊は「色あせればあせるほど、美しさが深くなる」とされていたとか.今週の土曜日28日,旧暦で菊酒を飲んで重陽の節句を祝うのも1つの考え方?  「秋風の 吹きあげに立てる 白菊は 花かあらぬか 浪のよするか」(菅原道真) 

昨日買いもとめた嵯峨菊. 古典菊は,江戸中期に各地の殿様の保護奨励によって地域独特の発展を遂げた「古典菊」とのこと. http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/10/25/015846 江戸時代には,様々な園芸植物にブームが起きたことはよく知られ…

世情 クミコ(詞・曲:中島みゆき)NHK「Songs 中島みゆきトリビュート」およそ50名の男声コーラス.それに乗せて歌うクミコさん.演奏は佳境に.今までにない「世情」の演奏.力強く歌う全員の表情・体の動きが映像を盛り上げます. この曲が,「学生運動に夢破れた世代の共感を呼ぶ(番組中での曲の解説の言葉)」だけではない,強く訴えかけるプロテストソングとしての力を,今現在持っていることを,見事に示してくれました.

視聴するかどうか,決めていなかった録画番組「Songs 中島みゆきトリビュート」. バックグラウンドミュージックとして,再生. 書き物をしながら聴き始めました.時々チラッと映像を見つつ. 番組がすすんで聞こえてきた「世情」.素晴らしい歌声.テレビ画…

ムクゲ「暑さで人や植物が元気のなくなる季節に、次々と大きな花を咲かせるムクゲは、盛夏を彩る代表的な花木.ハイビスカス・芙蓉の仲間です(趣味の園芸)」/ 英語ではrose of Sharon.ただ、残念ながら、男女の賛歌、聖書ソロモンの雅歌にあるrose of Sharonはムクゲではなく水仙・クロッカス等の球根植物とのこと.//雨はれて心すがしくなりにけり 窓より見ゆる白木槿のはな 斎藤茂吉

ムクゲが咲き始めました. ピンクの八重花とムラサキの二株.ほぼ同時の開花. ムクゲとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 にあるように, 「暑さで人や植物が元気のなくなる季節に、次々と大きな花を咲かせるムクゲは、盛夏を彩る代表的な花木…

アヤメ(2)  大好きな花の1つアヤメ,しかしこの花,紛らわしいことが大好き?  紛らわしさ3. アヤメと菖蒲(しょうぶ):ショウブから「あやめ」の名を奪い取った植物アヤメ あやめぐさ/万葉集 ほととぎす、いとふときなし、あやめぐさ、かづらにせむひ、こゆなきわたれ 田辺福麻呂

アヤメ(2) アヤメはわたしが大好きな花の1つです. しかし,どうも紛らわしいことが大好きな花のようで--- アヤメ(1) 大好きな花の1つアヤメ,しかしこの花,紛らわしいことが大好き? 紛らわしさ1. アヤメ / カキツバタ / ハナショウブ 見分けられ…

都忘れと丁子草 どちらも晩春の庭に風情を持たせてくれますが---.ミヤコワスレはその姿のままの歴史や逸話が豊富な美しい花.チョウジソウは茶花として用いられる優雅な花ですが,キョウチクトウ科の植物らしく?毒草/薬草の一つです.でも「食べ物と間違えるかどうか」が問題.知っておくことは良いけれど,あまり怖がる必要はありませんね. 通りゆく猫とどまりて都忘れの花嗅ぎたるは何故なりし 宮柊二 

ミヤコワスレ,そしてチョウジソウが今盛りです.どちらも優しい花,親しみ深い花,と思いますが---. ミヤコワスレ とても広く出回っているので,ガーデニング好きの方々に広く栽培されていると思います.園芸用品種で, 原種はミヤマヨメナ A. savatieri.…

牡丹 「気品と豪華さを併せ持つ牡丹はその怪しいまでの美しさで,昔から多くの人を魅了してきた」 近よりて われは見守らん(まもらむ) 白玉の牡丹の花の その自在心 斎藤茂吉

牡丹が咲きました. 小さな花々の方が好きだったし,今でもその傾向は変わりません.自然の優しさと摂理のようなものを感じる---. でも,友人が咲かせた大輪の見事なバラを見て感嘆したことがあります.同じようにふと何の気なしに買い求めた芍薬が初めて開…

モクレン / マグノリア 赤い花の「モクレン」は以前より減っているように思いますが,近縁「マグノリア」が園芸店では人気のようです.もともとモクレン属には美しい花を咲かせる種類が多いですね.春を告げるコブシ,欧米で人気のタイサンボク----

モクレンが満開です. かつては多くのお宅の庭で見かけたものですが,最近は少なくなってきているような気もします.飽きられてしまったのでしょうか? シロバナもありますね(種が違うそうです).こちらの方が愛されているような気も--- モクレンは漢字で…

おだまき 「(静御前の舞の歌)しづやしづ しづのおだまき くりかえし むかしをいまに なすよしもがな」にもある糸玉からの名前です./ チューリップのつぼみも大きくなってきました. / キンポウゲ科の美しい花たち:アネモネ,秋明菊,クレマチス,クリスマスローズ,福寿草,そしてトリカブト等

1. 西洋おだまきが咲いています. といっても,これは苗を買い求めてきたもの. 玄関先に出したところ,結構注目を集めています.ガーデン好きの方以外には,意外と知られていないようですね. 昨年も苗を買いました.宿根草なので昨年のものも芽を出してつ…

太田治子「太宰と中原中也の大きな違いは,太宰はいつも死のうと思っていた.中也さんは生きようとしてた人なんです.だから私は中也さんの方がうんと好きですね」磯野アナ「娘さんでも---」太田治子「中也はやっぱり生きたいと思っているという.そこに,やっぱりどんな絶望していても,そこから生きようとしている,その強さ,弱さの中の強さに私は,とても惹かれるんですよね」(中原中也「少年時」評)「中原中也詩集」(4)

太宰と中也 礒野アナ「太田さんは,作家太宰治の娘さんなんですね」 伊集院「この番組で斜陽を取りあげさせていただいたんですけれども,その時いろいろ勉強しまして,まあ,モデルといいますか,主人公と言いますか,その原案と言いますか,その流れをくむ-…

風が立ち,浪が騒ぎ,無限のまへに腕を振る.中原中也「極めて個人的な体験である一人の女性との別離が,その個人の悲しみを超えて,八十年以上も経った今,東日本大震災後の人々の悲しみにもつながっていく.中也の言葉にはそのような普遍的な力があると思います」太田治子 NHKテキスト「100分de名著 中原中也詩集」(3)

学生の頃,親しい友がランボーと中原中也を深く愛していました.一方の私は----,中也どころか詩そのものに全く触れることもなく,時々友人の話を聞くだけ. あれから何十年も経った今,たまたまテレビドラマで中也の朗読を聞きました. NHK山口発地域ドラマ…