新聞・雑誌・本

だれもが内心うろたえていた.どうじに,狼狽(ろうばい)をとりつくろおうとしていた. 事件の血しぶきにかすむ深奥の風景を,ほんとうのところは,だれしも見たがってはいないように思われた. あのできごとでみながあわてたのは,流された血の多さからだけではない. いわば,「われわれが『人間性』と呼んでゐるところの一種の合意と約束を踏みにじられ」たからなのである. 辺見庸相模原事件1年後の視座(1)

相模原事件1年後の視座(1) 作家 辺見 庸 2017年8月5日〜 京都新聞 「人間性」反故にしたのは 中国新聞 「人間性」誰が反故にした 山梨日日新聞 共同体の見えない“異界” #辺見庸 hashtag on Twitter http://yo-hemmi.net/ yo-hemmi.net #辺見庸 hashtag o…

知的障害者であっても自分の子どもはかわいいんですが,それをわかちあえない.だから仕方なく隠す人がいるんです./ 僕が名前と顔を出して息子のことを語るのも,黙ってしまうと植松に負けたことになるんじゃないかと思うからです./ 立て替え問題にしても,匿名の問題にしても,知的障害者を含めた障害者と言われる方々が差別されているという現実が,まず問題だと思っています. 尾野剛志 津久井やまゆり園家族会前会長「黙ってしまうと植松に負けたことになる」3

犠牲者が全て匿名になった背景 ---- この事件で「障害者だから匿名を認める」となると,犠牲になった方は名前が出ないわけですよ.---- 19人の中には津久井やまゆり園で何十年も暮らしていた人もいたのに,そこにいたことにならなくなってしまう.---- 彼と…

名前を出したくないという家族の方々が,被害を受けた当人でなくて,家族が差別されるから名前を出したくない./ 自分の子が障害者とわかったら,親戚,近所みんなから言われて恥ずかしい思いをする.だから,それまで知らせてなかったようなんです. そういう差別が続いてきたことが,今回の事件で犠牲者が匿名になった理由です. 尾野剛志 津久井やまゆり園家族会前会長「黙ってしまうと植松に負けたことになる」2

犠牲者が全て匿名になった背景 ---- この事件で「障害者だから匿名を認める」となると,犠牲になった方は名前が出ないわけですよ. 19人の中には津久井やまゆり園で何十年も暮らしていた人もいたのに,そこにいたことにならなくなってしまう. 彼とか彼女の…

事件からもう1年ですが,考えてみればあっという間でした.多くのマスコミの方から取材していただいて,1日1日,事件について聞かれるのが辛かったです./ 一矢は結局、23日間入院しました.入院した時,4日めに行った時,急に「お父さん」という言葉を出してくれて,僕も感動しました./この事件で「障害者だから匿名を認める」となると,犠牲になった方は名前が出ないわけですよ.植松にも殺されて家族にもまた殺されてしまったという気がするんです.尾野剛志 津久井やまゆり園家族会前会長「黙ってしまうと植松に負けたことになる」1

黙ってしまうと植松に負けたことになる 1 尾野剛志 津久井やまゆり園家族会前会長 (創 2017年 9月号 相模原障害者殺傷事件1年) 月刊「創」のご案内 事件の朝 体育館には4枚の紙があった 事件からもう1年ですが,考えてみればあっという間でした.1日1…

 私たちは,事件(津久井やまゆり園障害者殺傷事件)後も考えを変えていない植松被告を前に,何を語るべきなのか.どのような思いをぶつけるべきなのか./ 私たちは,もっと怒らなければならない.植松被告が障害者に向けた「憎悪」に対して,共生のための「怒り」を示さなければならない.(「『憎悪』は相手を拒絶する感情だが,『怒り』は相手の存在を認め,つながることを意図している」荒井裕樹) 中島岳志 東京新聞

相模原事件 尊厳砕く思想への怒り 中島岳志 【論壇時評】 東京新聞2017年(平成28年)8月29日(火曜日)夕刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/culture/rondan/CK2017082902000273.html 相模原市の津久井やまゆり園で起きた障害者殺傷事件から一年あまりが…

「重い障害でも生きる価値はある」と証明しようとすればするほど,能力で人命を値踏みする被告や同調者の論調に私たちも引きずり込まれそうで不安になる. 価値とは字の通り,計ったり比べたりできるものだ. その人だけのものである命=魂はいくらお金を積んでも複製できない.あらゆる価値を超えて不可侵なはずだ. 師岡カリーマ 本音のコラム 東京新聞 

生きる権利 師岡カリーマ 本音のコラム 東京新聞 2017年(平成29年)7月29日(土曜日) 私が育ったエジプトでは,全国民がイスラム教徒かキリスト教徒だという前提で全てが営まれ,学校でも宗教の授業がある. 一神教を絶対的真理とする教育は,ひとつ間違…

「今から5年前,娘の喜ぶ姿を思いうかべて お誕生日の日にメッセージカードをそえて いろんな音の出るアンパンマンのピアノを送りました. 早く中身が見たくて電池をさいそくし いろんな音を出していたと聞いています」「みんなにささえられて育ってきました.いつの間にか,お姉さんになったね もう送る事もなくなってしまい,さびしい思いでいっぱいです」「いらない命はない.障害者が嫌いでも,決して傷つけたり殺したりしてはならない.許せない.絶対に」相模原事件で娘殺害 母が本紙に手紙 東京新聞

相模原事件で娘当時26歳殺害 母が本紙に手紙 東京新聞2017年(平成29年)7月24日(月)朝刊より (七月)二十六日で発生から一年となる相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で,娘=当時(二六)=を殺害された神奈川県内の母親が本紙に…

茜色:「空の澄んだ日に,太陽が光り輝いて見えるような,赤にわずかに黄がさしこんだような色といえるだろう.そのような色をあらわせる色素を含んだ植物が茜である.その根は,赤く,まさにアカネである」 / 茜色の再現に取り組む吉岡幸雄氏.続きの染めは3年後. 目指すは平安の大鎧.あの鮮烈な赤.「良い素材をたっぷり使って,たっぷりと時間をかける」  あかね/万葉集 あかねさす,日は照らせれど,ぬばたまの,夜(よ)渡る月(つき)の,隠(かく)らく惜しも 柿本人麻呂 

日本伝統の色の名前は,とても心地よい響きを持っています. 今日は茜色. よく考えてみると,名前は知っていても,どんな色か実際はよく知らない----. アカネ色の空.アキアカネ.--- 赤系の色ということは確かですね. グーグルで画像を検索してみると---…

「戦争は人間のしわざです. 戦争は人間の生命の破壊です. 戦争は死です. この広島の町,この平和記念堂ほど強烈に,この真理を世界に訴えている場所はほかにありません.(ヨハネ・パウロ二世)」「人間の心にとって、憎しみよりも愛の方がずっと自然なのだ.(故ネルソン・マンデラ):オバマ氏のツイートから」

戦争は人間のしわざです ヨハネ・パウロ二世 広島にて 一九八一年二月二十五日 戦争は人間のしわざです. 戦争は人間の生命の破壊です. 戦争は死です. この広島の町,この平和記念堂ほど強烈に,この真理を世界に訴えている場所はほかにありません. もは…

あきらかに差別的な発言をまき散らすデモ隊を,青い制服の警察官が守って歩いているような図を見せられて,「差別はいけない」と子どもたちが学ぶことができるのかどうか,わたしには疑問だ. 人権尊重や民主主義を標榜(ひょうぼう)する国の道徳規範を考えたとき,やはり「差別はいけないのだ」ということは,子どもたちにいちばんに教えてほしいものだ. 中島京子

道徳の教科化に思う 中島京子・作家 時代の風 毎日新聞2017年8月6日 東京朝刊 https://mainichi.jp/articles/20170806/ddm/002/070/073000c 嘘とごまかしの「不道徳」 少し前から,「道徳」の教科化が話題になっている.2018年度から小学校で,19年度…

事件は,障害者施設で働く職員の待遇の厳しさについても問題提起した.薄給・過酷勤務・人手不足----「若い職員が薄給にあえぎ,福祉サービスを否定しようとする際,優生思想が根拠になるのかもしれない」 相模原殺傷事件から1年 大規模入所施設を考える.東京新聞 こちら特報部

職員 劣悪な待遇 東京新聞 こちら特報部 2017年(平成29年)7月19日 相模原殺傷事件から1年 大規模入所施設を考える 1 障害者の排除 なお社会の底流に 地域との共生 まだ道半ば / 大規模公設 残る日本 / 事件教訓に生かせ http://yachikusakusaki.hatenabl…

相模原殺傷事件から1年  障害者の排除 なお社会の底流に / 地域との共生 まだ道半ば / 大規模公設 残る日本 / 事件教訓に生かせ 東京新聞 こちら特報部 2017年7月19日 (デスクメモ 国はこの事件を「精神障害者による特異な事案」と総括した.つまり個人に責任を帰し,差別構造と優生思想という本質を隠した.これでは未来は開けない.だから事件は終わっていない.牧)

相模原殺傷事件から1年 大規模入所施設を考える 東京新聞 こちら特報部 東京新聞:相模原殺傷事件から1年 大規模入所施設を考える:特報(TOKYO Web【こちらは記事の前文です】) 相模原市の知的障害者入所施設で起きた殺傷事件から,間もなく一年.事件は犯行…

植松聖被告から三通の手紙が本紙(東京新聞)に届いた.差別的な考えに変化はない.手紙は論理が飛躍している部分もあるが,文体は丁寧で論旨はほぼ一貫していた.「事件前からの差別思想が何も変わっていないとは.障害のある人も人に幸せを与える.当たり前のことがどうして分からないのか」「『幸せはお金と時間』という被告の主張が,障害者は不幸だという考えのベースになっているんでしょう.ここが一番間違っています」 東京新聞 2017年7月23日 朝刊(TOKYO Web)

相模原障害者殺傷1年 TOKYO Web http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017072302000100.html 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者十九人が刺殺された事件で,殺人罪などで起訴された植松聖(さとし)被告(27)…

1. 相模原殺傷事件を改めて見直すテレビ番組の放映や,亡くなった方々を追悼し事件を考える集会が予定されています. ①ハートネットTV シリーズ 相模原障害者殺傷事件から1年(仮) ②ETV特集 「亜由未が教えてくれたこと ③「ともに生きる社会」を考える 7.26神奈川集会  2. 「いらない命はない」 毎日新聞(7月15日夕刊)

2016年7月26日未明に起きた相模原障害者施設殺傷事件から,もうすぐ1年が経とうとしています. 事件の報道は少なくなってきましたが,事件を改めて見直すテレビ番組の放映や,亡くなった方々を追悼し事件を考える集会が予定されていますので,取りあげさせ…

僕も殺される対象となっていたかも:意識がないような人は殺したいと思ったという.意識がないように見えても,痛みはわかる./ 優生主義って:人が人の命を終わらせるのはおかしいのではないでしょうか.命を奪ったらあかんと思う./ 親の苦労を見てきたから,どう考えるかは難しい.でも苦労と不幸とは違う.稲葉進さん(奈良県,中川園入園者.硬直が非常に強い脳性マヒ)

相模原事件について障害者入所施設より 稲葉進(いなばすすむ) 奈良県,中川園入園者.六四歳.硬直が非常に強い脳性マヒ.言語での意思疎通は,聞く側が慣れる必要がある.パソコンは足の指で操作している 福祉労働153 (本項は療養施設自治会ネットワーク…

世田谷区の自立支援協議会に身体障害者の代表として入っていますが,精神障害,知的障害の当事者が入っていないことを非常に悔しく思っています./ 僕の友だちの四割が精神障害者,三割が知的障害者です.今回の事件への対応も含めて,どう連帯していったらいいのかな,と考えています. 横山晃久さん(3)「自立生活センターHANDS世田谷」理事長 / 保坂展人「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店  第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より

横山晃久さんへのインタビュー(3) 保坂展人(ほさかのぶと) (「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店 第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より ) 相模原事件とヘイトクライムの通販/保坂展人 岩波ブックレット - 紙の本:honto本の通販ストア …

施設というのは特別な空間です.僕が入っていたのは,重い身体障害者の施設です.職員には逆らうことができません./ その人は三十五年もの間,障害者施設に入っていましたが,親は一度も会いに来ていません.彼は結局,八年かけて障害者施設を出て,今はアパートを借りて暮らしています. 横山晃久さん(2)「自立生活センターHANDS世田谷」理事長 / 保坂展人「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店  第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より

横山晃久さんへのインタビュー(2) 保坂展人(ほさかのぶと) (「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店 第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より ) 相模原事件とヘイトクライムの通販/保坂展人 岩波ブックレット - 紙の本:honto本の通販ストア …

口には出さないけれど,「おまえたちは邪魔だ」,もっと言えば,「金食い虫だ」と思っている.僕はよく親から「金食い息子」と言われました.そういう意識は今でもあると思います.他者を排除するのではなく認めあうことが必要です./ 僕が親の意識にこだわっているのは,今回の被害者の名前が明らかにされないからです.  横山晃久さん(1)「自立生活センターHANDS世田谷」理事長 / 保坂展人「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店  第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より

横山晃久さんへのインタビュー(1) 保坂展人(ほさかのぶと) (「相模原事件とヘイトクライム 岩波書店 第2章障害当事者は事件をどう受け止めたか」より ) 相模原事件とヘイトクライムの通販/保坂展人 岩波ブックレット - 紙の本:honto本の通販ストア …

日本を除く先進諸国の精神科医療は,病気や障害があっても地域で,医療支援と生活支援によって社会生活を営める時代です.たとえ入院になっても一ヶ月以内です.しかし,我が国は先進諸国で唯一,精神科病院への入院中心の隔離・収容の精神医療政策を継続しています.何かあったら精神科病院の強制入院の強化で終わらせる対応は,もうやめるべきです.いま求められていることは,今日の精神科医療の到達点である,入院医療中院から地域生活中心へと,精神医療政策の基本を転換することです.氏家憲章さん  

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より Amazon CAPTCHA 今度こそ,精神医療改革を目指した議論の開始を 氏家憲章(のりあき) 社会福祉法人うるおいの里理事長 政府は,津久井やまゆり園事件を契機に,精神科病院への強制入院…

障害者も認知症の人も,受ける「差別」「偏見」の根っこは同じ./ 認知症と告げられたとき,「なぜ自分が!」と怒りにも似た気持ちになる.自分の内なる差別と偏見意識が,病気であることを拒否する. / 「差別と偏見」は内なる自分の心にある.この「差別と偏見」は,自身が闘わない限り乗り越えることは難しい,やっかいな魔物である. 藤田登志子  認知症の人と家族の会顧問,事務局長 

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より Amazon CAPTCHA 認知症の人と家族の立場から思うこと 藤田登志子 公益社団法人 ,富山県支部認知症の人と家族の会顧問,事務局長 障害者も認知症の人も,受ける「差別」「偏見」の根っ…

 相模原の障害者施設殺傷事件を受けて政府が成立を目指す精神保健福祉法改正案を巡り,「患者の監視強化につながる」と主張する当事者団体が8日,衆院議員会館で抗議集会を開いた.事件で重傷を負った尾野一矢さん(44)の父剛志さん(73)も参加.改正案が,退院後支援計画をつくる協議会に警察の参加を想定している点を「間違いだ」と批判した. 共同通信6月8日 / うつ病など多くの人に精神疾患の診断名がつきうる時代.一度でも何らかの診断名をつけられて措置入院させられれば,警察が無期限に監視することが可能になる.姜文江

14日夜のテレビ各局ニュース番組/主要新聞ウェブニュースでは「参議院で,いわゆる『テロ等準備罪』新設法案が異例の国会審議を経て明日未明にも成立する可能性」を報じています. 共謀罪:今夜成立図る 委員会採決省略、与党が提案 - 毎日新聞 そのような中…

自分が社会の一員であることに間違いはないと考えて,当たり前のように服薬しながら暮らしています. けれど,やまゆり園事件のようなことが起きてしまい,好奇の目で見られていたことに気がついてしまい,悲しいです. / お願いです.ただでさえ涙が出るほど悲しい病気です.せめて,これ以上の苦しみを私たちにつくらないでください.悲しいです. 私たちは必死で生きています.皆さん同じでしょうが,私たち障害者も同じです. 武田麻衣子さん 精神障害当事者

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より やまゆり園事件に寄せて 武田麻衣子 精神障害当事者,社会福祉法人はる(東京都世田谷区) 人間というものは,本当に正直なものだと私は思っています.私も幼いころ,自宅の近くに大き…

母親を見ていると,個々により程度が違いますが,人間は必ず誰かの支援を受ける時間があり,死んでいくのではないかと思います. それでも母親が幸せに見えるのは,生きたいところで私と生活できていることがあるからではないかと思っています. この事件があった環境をみると,家族からも世間からも見放されたようにしか見えませんでした.これこそが障害者差別だと感じます. 鈴木容子(仮名)さん(2) 精神障害当事者

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 津久井やまゆり園事件の感想(2) 鈴木容子(仮名) 精神障害当事者 容疑者が発した言葉のひとつめ,「障害者なんていなくなればいい」に対して,非常に腹が立ちました.母親が同行し…

精神保健福祉法の改正案: 措置入院患者を危ないと見る発想が法改正案の背景に漂っているのを改め,患者本人を本気で支援する姿勢に転換することです.原昌平/  法案は施政方針との整合性を欠き、立法根拠を失うことになります.精神障害者の差別・偏見を助長し,権利侵害の危険性のある法案を廃止し,当事者参画のもとでの再検討を求めます.日本障害者協議会

yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)2017年4月28日 より,原昌平記者の記事を一部省略して,転載させて頂きます. また,緊急アピール-精神保健福祉法改正案について-特定非営利活動法人 日本障害者協議会」全文,及び,関連記事のいくつかのリンク先原記…

容疑者が発した言葉のひとつめ,「障害者なんていなくなればいい」に対して,非常に腹が立ちました.母親が同行してくれたおかげで医療保護入院でしたが,家族がいなかったら措置入院になっていたかもしれません.このように,お互い大変と思いながらも口には出さずに,母親と支えあって暮らしていることを全面的に否定されたように感じ,悲しくてつらくて非常に腹が立ちました. 鈴木容子(仮名)さん 精神障害当事者

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 津久井やまゆり園事件の感想(1) 鈴木容子(仮名) 精神障害当事者 ニュースの第一報を聞いて,“大変なことが起こった”と感じたのと同時に,容疑者が措置入院から退院したばかりであ…

司法界の差別的慣行「逸失利益」 「(事故死の賠償についての)過去の判例や和解は,被害者の収入や障害の程度によって加害者に課せられる賠償額に差をつけてきましたが,到底納得できません.不法行為に対する賠償は,当然,公平になされるべきです」「障害者の命を差別してきた司法の慣行を覆さねばなりません.差別の解消に貢献できる判決を勝ち取りたい」 福祉施設での事故で息子を失った松沢正美さん,敬子さん夫婦 東京新聞社説

人間の価値は稼ぐ力か 週のはじめに考える 東京新聞2017年(平成29年)5月21日(日)朝刊 東京新聞:週のはじめに考える 人間の価値は稼ぐ力か:社説・コラム(TOKYO Web) 二年前,東京都内の松沢正美さん,敬子さん夫妻は,十五歳の息子和真さんを福祉施設での…

私どもの息子は,生まれながらの知的障害と視力障害の重複障害者である.幼いときからお宝と呼ばれ,どこにでも連れ回し,おかげで外出とお買い物が大好きな大人に育った.暑い陽射しも雨も構わない.外には彼自身が満たされる世界があり,町の喧噪(けんそう)やさまざまな音を楽しんでいるのだ. / 事件後,中学生になる脳性まひの娘を育てている近所の若い母親は,「これからは娘の外出も考えねば」と言っている.私たちの息子も,新たな世間の厳しい視線を受けることになるのだろうか.鬼塚留美子さん(2) 障害者家族

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 相模原事件の根底にあるもの(2) 鬼塚留美子 障害者家族,かしはらホーム(福岡県福岡市)親の会 さらに問題なのは容疑者の優生思想である.何故このような考え方に共鳴したのだろう…

さらに問題なのは容疑者の優生思想である.何故このような考え方に共鳴したのだろうか. / 障害者を子どもにもつ親たちは声高に言わなくとも,一人ひとりと話すと皆一様に,他人よりも身内による悲しい差別に遭っている.葬式に連れてくるな,結婚式に連れてくるな等--- 鬼塚留美子さん(1) 障害者家族 

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 相模原事件の根底にあるもの (1) 鬼塚留美子 障害者家族,かしはらホーム(福岡県福岡市)親の会 事件から2ヶ月あまりが経過した.かしはらホームでは,事件の影響も感じられず,い…

小学校の二,三年からインクルーシブ教育が導入されていれば,わたしのように障害者を尊敬する文化が生まれていたはずです. / はじめて事件のニュースに接して,一番驚愕したのは「拘束具」という言葉でした. / 障害者が家にいることはそれほどいけないことですか. / この事件で親族が出て来ないのは,差別以前に金銭的な問題があるのではないでしょうか. 橋本 操 ALS当事者

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 当事者・家族・支援者の声 相模原事件で思うこと 橋本 操 ALS当事者 わたしはALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病をもつ重度重複障害者です. わたしがはじめて障害者と出会ったのは十…

事件のはんにんは「障害者はいなくなればいい」という言葉を言っていますが,それはあまりにもひどいとおもいました. なかまが「おなじ考えの人が僕をさがしにくるんじゃないか」と言っているのをきいて,こわくなりました.みんなもこわがっています./ わたしはこれからも,障害者をみんなに知ってもらうために,こうして顔も名前も出していきます.そしてちいきの人たちとのつながりも大切にしていきたいと思っています.今回の悲しい事件をきっかけに,少しでも障害者が安心,安全に地域でくらしていけることを願います.三宅浩子

「生きたかった 相模原障害者殺傷事件が問いかけるもの 大月書店」より 当事者・家族・支援者の声 わたしには,夢も生きがいもある 三宅浩子 知的障害当事者,社会福祉法人 夢21福祉会(神奈川県横浜市) わたしは三宅浩子ともうします.四十六さいです.知…