新聞・雑誌・本

”相模原殺傷植松被告に死刑判決” 死刑判決を聞いて,私の胸中は2つの思いに引き裂かれる気がした.一つは「死刑は当然だ」という思い.その被告に対して,「いや,お前こそいらない」という判決を突きつけたのが今回の死刑である.被告と同じ論理で被告を社会から排除することになる. もう一つは,「ネット空間」が植松被告に与えた影響についてである.植松被告が,その世界観をゆがませていったのもネット空間かもしれない.渡辺一史さん 読売新聞湘南版 

相反する2つの思い ノンフィクションライター 渡辺一史さん 読売新聞 3月17日朝刊 湘南版 死刑判決を聞いて,私の胸中は2つの思いに引き裂かれる気がした. 一つは「死刑は当然だ」という思いだ. 過去の判例に照らすまでもなく,この事件で奪われた生命…

花粉症の彼女はバスに乗るとくしゃみが出る.マスクをし,手で押さえていたが,高齢男性に「コロナじゃないの?次のバス停は病院だから降りろ」と言われた.子どもがゴミを出しただけ,バットの素振りをしただけで,知らないおじさんに「なんで外にいるんだ」と怒鳴られた. 不寛容は恐怖から生じる.恐怖は不安から生じる.不安は無知から生じる.科学的根拠のない独断的な対策の乱発は,不寛容を増幅させるだけである.前川喜平 東京新聞 本音のコラム

コロナと不寛容 前川喜平 東京新聞 本音のコラム 2020年3月15日 新型コロナウィルスの拡大に伴い社会全体に不寛容が広がっている. 十三日の本紙「発言」欄に中学生の投書が載っていた. 花粉症の彼女はバスに乗るとくしゃみが出る.マスクをし,手で押さえ…

「ウィルスとの戦いは,年をまたいで続くと思わなくてはならない」「何でも自粛というのはよくない.地域的な強弱をつけることも含めて,考えていくことになるだろう」日本感染症学会・舘田理事長 東京新聞 // 「政治家などリーダーたちは,科学的な見解を踏まえて冷静沈着に行動してほしい」川崎市健康安全研究所・岡部信彦所長 毎日新聞 // 80%の人が軽症で済んでいる.情報は容易に得られる.不安が根強いのは,政府からの正しい情報の不足,行政対応のまずさにある.毎日新聞 田中泰義

<新型コロナ>ウイルスとの戦い 1年超える 日本感染症学会・舘田理事長に聞く 東京新聞 2020年3月13日朝刊 新型コロナウイルスの政府専門家会議メンバーである日本感染症学会の舘田一博理事長が,本紙の取材に「(感染防止を理由に)何でも自粛というのは…

岩手,宮城,福島県では住宅再建は進んだものの,復興事業の長期化による人口流出は深刻で,再生された街には空き地が目立つ.一方,福島の苦境は続いている,この9年で避難先での定住が進み,帰還意欲は低い.「戻らないと決めている」と答えた住民は,今月に避難指示が一部解除された双葉町や大熊町で6割に上る.今も全国で4万7737人が避難生活を余儀なくされている.読売新聞 / 毎日新聞  公営住宅 孤独死242人 東京新聞

震災9年 新たな街 戻らぬ人 読売新聞 2020年3月11日 東日本大震災から11日で9年となった.岩手,宮城,福島県では住宅再建は進んだものの,復興事業の長期化による人口流出は深刻で,再生された街には空き地が目立つ. 東京電力福島第一原発事故に見舞われ…

流行のピークと終息をどう予測するか.  SARSは2002年11月に確認され,ピークは03年3~4月で同7月に終息宣言が出た.その例を考えると,今回は19年12月に始まったことから,20年4~5月がピークで,8月まで続くと推測.夏以降も続く可能性は低いが,どうなるか分からない.3月末には現在の対策に効果があるか,見通しが立つと思う.流行がいつまで続くのか,少しずつ見えてくるはずだ.東北医薬大・賀来特任教授 毎日新聞

新型コロナ「4~5月がピーク」 感染症対策の第一人者,東北医薬大・賀来特任教授 毎日新聞2020年3月6日 08時54分(最終更新 3月6日 09時17分) https://mainichi.jp/articles/20200306/k00/00m/040/020000c 新型コロナウイルスの感染が拡大し,宮城県内でも2月…

国連教育科学文化機関(ユネスコ,本部パリ)は四日,新型コロナウイルスの感染拡大防止のため,世界で日本を含む十三カ国・地域が全国で学校を閉鎖する措置を取っており,約二億九千五十万人の児童・生徒に影響が及んでいるとの集計を発表した.//イタリアのコンテ首相は五日から十五日まで全国の学校や大学の授業を停止することを決めた.政府関係者はANSA通信に「科学的な根拠がないことは明白」と指摘する一方,「政治的には,できることは何でもしなければならない」と述べた. 東京新聞

<新型コロナ>休校,影響深刻 教育受ける権利,2.9億人危機 東京新聞 2020年3月5日 夕刊 東京新聞:<新型コロナ>休校、影響深刻 教育受ける権利、2.9億人危機:国際(TOKYO Web) 【パリ=共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ,本部パリ)は四日,新…

全国障害者問題研究会は二日,政府による全国の小中高などへの休校要請について「障害のある子と家族に深刻な問題をもたらす」として,撤回を求める声明を出した.声明は「全国一律の休校要請は,科学的根拠と十分な検討のない施策」と批判.障害のある子にとって,生活リズムの乱れなどによる行動の不安定化の懸念がある.地域の障害者福祉サービスなどは,現状から学校以上のリスクがある.保護者の就労と所得の保障,職員の体制確保への対応を求めている.東京新聞2020年3月3日夕刊D版

障害者団体 休校の撤回要請 「子と家庭に深刻な問題」 東京新聞2020年(令和2年)3月3日(火曜日)夕刊D版 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り,全国障害者問題研究会(東京都新宿区)は二日,政府による全国の小中高などへの休校要請について「障害のあ…

「休校を正当化するならば,その方策がもたらすゴールをはっきりさせる必要.ゴールが見えず,ただ場当たり的に政治的判断がなされている」「おおむね妥当な対策を取ってきたのです.しかし,クルーズ船でしくじりました」「それ以外の問題は公開する情報の不足です」「(クルーズ船には)拡大防止担当感染症専門家がいなかった.権限は厚生労働省の職員に」「感染検査の総数/何件が陽性だったのかが大切」「この問題を政治の道具にしてもいけません」「封じ込めに全力を挙げるべき」岩田教授に聞く.毎日新聞

一斉休校は「科学より政治」の悪い例 クルーズ船対応の失敗を告発した岩田教授に聞く 毎日新聞2020年2月29日 18時28分(最終更新 3月1日 00時18分) mainichi.jp 新型コロナウイルスの感染者が多発したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内部に入り,…

二月二十七日,安倍首相は「全国すべての小・中・高等・特別支援学校で,三月二日から春休みまで臨時休校を行うように要請する」と発言.唐突の誹りは免れない. 始期や期間を一律に決めたことも理解に苦しむ.なぜ専門家会議で議論しなかったのか.「政治として判断した」と答えた.素人判断の号令は混乱しか招かない.学校の臨時休業は国の権限ではない.万全の検査・治療体制を整えることこそ,国の最優先課題だろう.前川喜平 東京新聞

全校休校という号令 前川喜平 東京新聞 本音のコラム 2020年3月1日 二月二十七日夕刻,安倍首相は新型コロナウィルス対策本部で「全国すべての小・中・高等・特別支援学校で,三月二日から春休みまで臨時休校を行うように要請する」と発言.全国の学校と家…

二月十三日に新型コロナウィルスへの感染が確認された千葉の二十代男性は,発熱があってからも都内へ電車通勤していたことが明らかになっている.体調を崩してまでも休まなかった(やすめなかった)ことの背景には,現代日本特有の要因があるだろう.新型ウィルスと日本・「休めない」社会の転換を 中島岳志 //「WHOには報告しておきながら国内ではすぐに情報を出さなかったのは,国民を馬鹿にしている.亡くなった人の性別や年代すら隠される可能性が出てくる」死者感染・非公表に批判 東京新聞

新型ウィルスと日本 「休めない」社会の転換を 論壇時評 中島岳志 東京新聞 2020年(令和2年)2月26日(水曜日)夕刊 二〇一六年秋,エスエス製薬の風邪薬「エスタックイブファインEX」のCMが問題になった.ここで使われたキャッチコピーは「風邪でも,…

『クルーズ船への対応』 元厚労省検疫官の木村もりよ氏:「ずさんな国だということを世界中に知らしめただけ」「ほとんどの検疫官が船内での隔離を経験したことがない.グリーンゾーンとレッドゾーンがぐちゃぐちゃにもなる」.「『日本は危険な国だ』となっている.各国が渡航を禁止するかもしれない」. デスクメモ:的確な指示に加え人員と物資の配置.失敗した部分まで含めた情報公開.あいまいにしていると同じ過ちを繰り返す.橋本氏の書き込みからは不安を感じる.東京新聞

告発動画の専門医「追放」 クルーズ船「清潔,不潔ルート」で物議 橋本厚労副大臣 どんな人? 東京新聞 こちら特捜部 2020年2月22日 朝刊 橋本岳厚生労働副大臣.名前を知らない読者も多かっただろう.クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内の混乱を告発…

「兄としての自覚もあったし,正義感も持っていました.誕生日にはカレンダーの日付を指さしておめでとうという気持ちを表現しました」「聞いてみると,単なる思いつきだったと思いました」「何げないこんなことが娘にも家族にも喜びでした」「娘の笑顔に会いたい」相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 3 + 「むかつきました.一ミリも謝罪された気がしません.冗談じゃないです.美帆にはもう会えないんです」遺族や家族の席からすすり泣く声が聞こえた.相模原殺傷死刑求刑 東京新聞

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 3 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 「四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.“おめでとうございます”だけはどうしても」---相模原殺傷 遺族らが意見陳述1 - yachikusakusaki's blog 「好き放題言い,…

「好き放題言い,----あまりにひどいですね.自分の人生,起こした事件に真剣に向き合うときですよね.あなたはあまりにも幼い」「痛いという言葉が言えなかったのですが,さぞ痛かっただろう」「判決は通過点に過ぎません.このような出来事が二度と起きないよう,事件を語りつづけることが,被害者家族の使命と考えています」「私,心をとざしてしまいました.それでも娘のことを言いたいのです.娘の笑顔はたくさんの人を幸せにしてくれました.」相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述2

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 2 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 【殺害された女性=当時(六〇)=の弟】 植松聖さんに死刑を求めます. 人が亡くなり,刃物で重傷を負い,職員,家族,世の中の人が心に大きな忘れられない傷を負って生きて…

「四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.“おめでとうございます”だけはどうしても」「箱根駅伝を見て一緒に笑いながら過ごす時間はとても幸せでした」「分かったのは,被告人が,息子が誰か,どんな子なのか分からないのに,刺してしまったことだけでした」「大変なときもありましたが,苦労と不幸は違うのです」殺害された男性の母 / 「『不幸をつくる』存在だと言いますが,そんなことはありません.私や周囲の人を人間的に成長させてくれました」殺害された男性の姉// 相模原殺傷 遺族らが意見陳述1

相模原殺傷事件公判 被害者遺族らの意見陳述 1 東京新聞 2020年2月13日朝刊より 【殺害された男性=当時(四三)=の母】 息子が亡くなって四回目のお正月が過ぎたのに,年賀状が書けません.「おめでとうございます」だけはどうしても書けません. 息子は…

一人ひとりに価値がある 寺町東子(新聞を読んで/東京新聞 ): 「国の借金が減る」「社会の役に立ちたい」「『重度障害者を殺す』と言ったとき,一番笑いをとれた」「半分以上の人に同意や理解を示してもらった」美容整形や衆議院議長への手紙など,被告人が他者からの承認を強く求めていたことがうかがわれる.事件以前に,一人の人として大切にされてきたのだろうか.ありのままに受け入れられた経験はあるのだろうか.続く公判に注目したい. +東京新聞 相模原殺傷事件公判 2月 13日⇒2月 7 日

一人ひとりに価値がある 寺町東子 東京新聞 新聞を読んで 2020年2月9日朝刊 二〇一六年七月,相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者十九人が刺殺され,職員二人を含む二六人が負傷した事件の裁判員裁判が一月八日,横浜地裁で始まった. 被…

 近代的な社会がつくられたとき,感情を知性で再検証する態度を人々に求めた.最近では,この精神的態度は崩れてきているように感じる.感情は必ずしも悪いものではない.問題は,根拠もなく他者を攻撃する感情や,政治目的で国民感情をあおる政治がはびこっていることにある.こういう時代をつくりだしたのも,近代社会のあり方なのだと思っている.感情と知性のバランスが保たれ,感情が他者への温かさをつくるような社会.それは,結び合う社会のなかで成立するものである.内山節 東京新聞 時代を読む

感情の危険な独り歩き 内山節 東京新聞 時代を読む 2020年2月9日 朝刊 物事を判断するとき,私たちは感情でするときと,知性で判断するときとがある. たとえば新型肺炎ウィルスのニュースをみて,とりあえず怖いと感じるのは感情による判断だし,様々な情…

2020年2月6日 相模原殺傷事件 被告人に直接質問 遺族「何も得られず」/謝罪「本当の気持ちか」// 1月28日 園での勤務経験が影響か 植松被告が主張/「暴力はない」やまゆり園長/犯行一方的思い込み//1月27日「匿名審理,問題を象徴」と主張//1月27日「施設入所 負担の証拠」//1月25日被告,正当化延々と持論/被害者家族「あきれた」「責任能力を争うのは間違っていると思います」「大麻の話をもう少し」// 1月24日 背景に「金欲しい」植松被告犯罪と認識 東京新聞 被告人質問関連記事まとめ

相模原殺傷事件公判被告人質問 これまでのまとめ 東京新聞2020年2月7日⇒1月23日 ▽2020年2月7日 朝刊 相模原殺傷 犯行、両親から制止 差別思想、幼少期からか 東京新聞:相模原殺傷 犯行、両親から制止 差別思想、幼少期からか:社会(TOKYO Web) 相模原市…

新型コロナウイルスは,中国国内の野生動物に寄生していたものが発生源と考えられている.病原体にも本来の生息地があり,生態系の中で野生生物と共に進化を繰り返してきた歴史がある.カエルツボカビは日本に侵入したのではなく,日本から外来種の移送を介して世界中に運ばれ,抵抗性のない海外の両生類を絶滅の危機に追いやっている.病原菌にも本来の生息地があり,進化の歴史があった.その歴史を人間がかく乱することで病害が発生してしまった.五箇 公一 毎日新聞 2020年1月29日

病原菌にも進化の歴史 五箇 公一(ごか こういち) 毎日新聞 いきものと生きる 2020年1月29日 新型コロナウィルス による肺炎の拡大が世界を騒がせている. 1970年代以降,それまでに記録のなかった新たな病原体が次々と人間社会を襲っており,それらの…

震災から丸25年 午前5時46分に祈りささげる( 兵庫県などのまとめによると,阪神淡路大震災により,6434人が亡くなり,3人が行方不明.重軽傷者は4万3792人.観測史上初の震度7を記録し,住宅被害は全壊・半壊が計約25万棟,一部損壊が約39万棟に上り,経済被害は約9兆6千億円に達した).//災害復興住宅 高齢化率は過去最高の53.7% .一般県営住宅に比べると約1・4倍高い比率になっている.独居死は75人,過去2番目の多さ.年齢は46~94歳で,発見までに1~2カ月かかったケースもあった. 神戸新聞

震災から丸25年 午前5時46分に祈りささげる 神戸新聞NEXT|連載・特集|阪神・淡路大震災|震災25年目|震災から丸25年 午前5時46分に祈りささげる まぶたを閉じれば,在りし日の面影が浮かぶ.6434人が亡くなり,3人が行方不明となった阪…

どうして今,名前を公表したかというと裁判の時に「甲さん」「乙さん」と呼ばれるのは嫌だったからです.話しを聞いた時にとても違和感を感じました.とても「甲さん」「乙さん」と呼ばれることは納得いきませんでした.ちゃんと美帆という名前があるのに.「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 毎日新聞//読売新聞オンライン//NHK特設サイト「19のいのち—障害者殺傷事件—」亡くなった19人それぞれのエピソード

「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 毎日新聞2020年1月8日 03時02分(最終更新 1月8日 06時10分) 「美帆は一生懸命生きた」 相模原殺傷事件 美帆さんの遺族手記全文 - 毎日新聞 相模原殺傷事件で犠牲になった女性(当時19歳)の…

生産性がないと存在しちゃいけないという空気が社会にあり,「いつかこんな事件が起きる」と予兆のようなものを感じていました.マイノリティー性や弱者性がある人は,特権を得ているように見られている.かたや苦しいのに何の支援も受けられないと感じている人がいる.全員が「負けたら死ぬ」というゲームに強制参加させられている状況です.ゲームの怖ろしさを自覚すれば,そこから降りたり引いてみたりできます.競争の怖さ 自覚を 雨宮 処凜さん 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞

競争の怖さ 自覚を 作家 雨宮 処凜さん(44) 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞 2019年12月27日(金) 生産性がないと存在しちゃいけないという空気が社会にあり,心のどこかで「いつかこんな事件が起きる」と予兆のようなものを感じていました. 周…

植松聖被告の考えと我々が思ってしまっていることの間に,そう距離はない.事件の根には「社会に対する無駄な危機感」があります.「世の中が悪くなる」という話が本当なのか問わねばなりません.優生思想を根絶できなくても,弱くすることはできます.してはならないことがあることは認めさせる.同時に漠然と抱いてしまっている不安・危機感に対して冷静になり,考え,落ち着く.両方が大切と考えます.誤った危機感 検証を 立岩慎也さん /相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞

誤った危機感 検証を 社会学者 立岩慎也さん(59) 相模原事件を考える 公判を前に 毎日新聞 2019年12月26日(木) 人を殺傷してしまったのは特異ですが,植松聖被告(29)の考えと我々が思ってしまっていることの間に,そう距離はない. 事件の根には「社会…

相模原市「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件で,来年始まる被告の裁判は,被害者のほとんどが記号で呼ばれる.尾野剛志さん「差別意識が残る中で,家族の心も傷ついてしまったところがあるのだろう」.県警は事件当日殺害された十九人を匿名にし性別と年齢だけを発表した.「差別的な扱いではないか」「匿名では殺された人がどういう人物か見えない」.匿名発表を巡る論争が起きた.平野康史さん「利用者本人の存在が無視されている.彼らがいなかったことと同じ」差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊦ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊦ 匿名審理 事件語れぬ遺族 「親の怒りはみんな同じ」 東京新聞2019年12月28日(土曜日) 殺害された人は「甲A」「甲B」---. けがを負わされた人は「乙A」「乙B」---. 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」…

「津久井やまゆり園」で入所者十九人を殺害した植松聖被告は元職員だった.なぜゆがんだ思いを募らせ,犯行に至ったのか.「どうして気持ちを止められなくなったのか,本当に分からない」と入倉園長.被告と手紙でやりとりを続ける最首悟さん「介護が楽だといえるのは,彼が本気で介護の仕事をしていなかった証拠」と指摘.障害者支援に携わる岩坂正人さん「相手と関係を築き意思が通じたとき,仕事の喜びが生まれる.彼にはそんな体験がなかったのではないか」差別の深淵「やまゆり園」公判を前に㊥ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊥ 障害者に本気で向き合わず 介護の仕事「楽だった」 東京新聞2019年12月27日(金曜日) 「津久井やまゆり園」で入所者十九人を殺害した植松聖被告(二九)は,施設で三年余り働いた元職員だった.それなのに,なぜ障…

「意思疎通がとれない人は居てもらっては困る」.植松聖被告(二九)は,裁判員裁判でどうしても訴えたいことを尋ねた際に,これまで通りの発言をくり返した.接見したのは十一日.長男が重度の自閉症という神戸金史さん.今年二月の最後の接見では「すぐに安楽死させるべきだった」と強弁した.「感情がこもった言葉で,憎悪を感じた」.ノンフィクションライター渡辺一史さん「自分の説を堂々と展開すればいいのに,当初の発言と比べて熱がないと感じる」 差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊤ 東京新聞

差別の深淵 「やまゆり園」公判を前に ㊤ 強弁,ゆらぎ--- 見えぬ本心 幼少期,家族 接見に語らず 東京新聞2019年12月25日(水曜日) 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で,入所者十九人が殺害され,職員を含む二十六人が負傷した事件から三年余…

今年を象徴するのは,桜を見る会をめぐる一連の出来事だという気がしてくる. 権力が腐敗するということを立証する出来事だったからである.税金や権力を私物化しても平気な人々が,日本の政治を握っている.扇動型の腐敗政治の象徴が,桜を見る会をめぐる一連の出来事のなかにも表れていた.一緒に社会をつくっているメンバーとして自然という他者を見ることがなくなった時代は,他の人々という対等の他者も見失わせた.権力者の「扇動ゲーム」内山節 東京新聞 +藻谷浩介「時代のあらし」19/12/22

権力者の「扇動ゲーム」 時代を読む 内山 節 東京新聞12月22日朝刊 何かを判断しなければいけないとき,私はよく,自然はこの問題をどう思っているのだろうかと考える. 自然は原発を推進して欲しいと考えているのか.温暖化や,今の世界のあり方を,自然は…

東京新聞大図解シリーズ(世界に広がる生卵の食文化)はじめの記事の見出しは「日本は世界2位の卵消費大国」.そして,メキシコが世界1位! 知りませんでした.日本の第2位という順位は,この15年間ほぼ変わらず,2013年のみ3位.メキシコの卵料理としてはウエボス・ランチェロスが有名で,一般の英語辞典にも掲載されています.しかし,もちろん他にもたくさんの卵料理が食べられているようです.

先週日曜日の東京新聞「世界と日本 大図解シリーズ」は,題して「世界に広がる生卵の食文化」. 東京新聞電子版 冒頭の紹介の文章は: 卵かけごはん,すきやき,月見そば—.日本には卵を生で食べる食文化があります. 卵を生で食べたことがなかった外国人観…

映画『ジョーカー』は,単なるヒット作にとどまらず,賛否両論の感情的な反応を沸き起こしている.争点は主人公・アーサーのような貧困独身男性「インセル:不本意の禁欲主義者,非自発的独身者(involuntary celibate)」が抱える問題だ.事態は深刻である. 格差問題が経済や社会的地位のみならず,恋愛・結婚をめぐる「人間関係格差」であることの証左だからだ.// 人間関係格差の時代 映画『ジョーカー』が提起した課題 水無田気流 東京新聞

社会時評 水無田気流 人間関係格差の時代 映画『ジョーカー』が提起した課題 東京新聞2019年11月26日(火曜日)夕刊 ハロウィーンの日,勤務先の国学院大学がある渋谷の街で,今年は白塗りの顔にスーツ姿の『ジョーカー』のコスプレが目についた.周知のよう…

アメリカ大統領選では,(ものの考え方でも)支配してきた階層への批判が強かった.トランプこそが心情を肯定してくれる人.支持が強固な理由のひとつに,自己肯定への強い要求がある.このような心情が世界を動かしはじめている.自分の方だ正しいと思う人々の自己肯定欲求によって政治潮流も生まれ,この潮流を支持した人たちは,誤りを認めようとしない.孤立した生き方がひろがる社会では,他者から尊重されていないと感じる人が増える.そのことが自己肯定感を求める人々をふやしていく.内山節 東京新聞

時代を読む 内山 節 「自己肯定欲」が動かす政治 東京新聞 2019年11月17日 この二十年くらいの間によく使われるようになった言葉に「自己肯定感」がある. 自己肯定感をもてないとか,どうしたら自己肯定感を取り戻せるのかというような使用されることが多い…

SNSは「正義の言葉」であふれるようになった.学習を経て『正義の言葉』にたどりついた // 「ローカルな人たちは,自分の価値観や利益が脅かされることに不安だから凶暴化している.だけど,この逆風は主流じゃないと信じています.一昔前の男子中学生の象徴は坊主頭でしたが,今は違う」//あらゆる物事には深刻さと滑稽(こっけい)さが同居していると考えているので //鴻上尚史さんに聞く 「息苦しいこの国」で生き抜くには 世界はいい方向に進んでいる  毎日新聞

毎日新聞 特集ワイド 作家・演出家 鴻上尚史さんに聞く… 「息苦しいこの国」で生き抜くには 世界はいい方向に進んでいる 「ローカルな人たち」は凶暴化 毎日新聞2019年10月28日 東京夕刊 作家・演出家の鴻上尚史さん(61)は,ギャグに満ちあふれた芝居や…