古事記/植物
「植物をたどって古事記を読む」シリーズ 今日とりあげるのは,「ひさご」. 漢字では瓢.ヒョウタンを意味します. (瓠・匏もおなじく「ひさご」.どのように使い分けているのかよく分かりません) “三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋”によ…
古事記 橘2 “イクメイリビコの大君(第11代 垂仁天皇 すいにんてんのう)が永久の命を得ることができると,タヂマモリに探させたトキジクノカクの実がタチバナ(橘)” と古事記は記します. 樹木図鑑(タチバナ) この物語は,垂仁記の一番最後に付け足したよ…
古事記 橘1 「橘 たちばな」と聞いて何を思い浮かべますか? 私の場合は,なぜか名字でした.何をした人かは全く忘れていましたが 「橘諸兄」. 普段全く考えたこともなかった名前! 「橘諸兄」ってどんな人? 調べてみると,奈良時代のかなりの重要人物.…
古事記では, イワレビコ(神武天皇)がイスケヨリヒメとの一夜の契りを懐かしんだ歌にも,管畳(すがだたみ)として詠われた菅(すげ/すが). http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/11/29/225404 あしはらの しげしきをやに すがたたみ いや…
「菅」は古事記で三カ所で記されています. その内の二カ所では,菅で作られた畳,管畳(すがだたみ)として描かれ,昨日とりあげたイワレビコ(神武天皇)がイスケヨリヒメとの一夜の契りを懐かしんだ歌はその内の一つ. あしはらの しげしきをやに すがた…
「植物をたどって古事記を読む」シリーズ 前回とりあげたユリ(“山由理草” / 笹ゆり). http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/11/04/235703 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/11/05/231315 東征後のイハレビコ(神武天皇)は…
ユリ(“山由理草” / 笹ゆり)2 イハレビコが妻としたイスケヨリヒメは,ヤマユリ(“山由理草” / 笹ゆり)が多く咲く河のほとりに住んでいました. ササユリ - Wikipedia さて,そのイスケヨリヒメの家は,狭井(さい)河のほとりにあっての, 大君は,その…
「植物をたどって古事記を読む」シリーズ 昨日とりあげた ニラ(からみ)とサンショウ(はじかみ) yachikusakusaki.hatenablog.com に続き,今日は-- ユリ 古事記では,“山由理草”の名で記されています.佐韋考−山由理草之本名をめぐって(三浦佑之) 是に…
あわふには からみひともと そねがもと そねめつなぎて アワ畑に生えた ニラがひと本(もと) その根元から その根も芽も繫(つな)いで根こそぎに かきもとに うゑしはじかみ くちひひく われは忘れじ 垣根のわきに 植えたハジカミ 口がひりひり 忘れはしな…
カヤ 萱 3 “三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ 古事記では,トヨタマビメの出産の場面で登場する“カヤ(萱/茅)”. yachikusakusaki.hatenablog.com yachikusakusaki.hatenablog.com…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. カヤ 萱 2 古事記では,トヨタマビメの出産のための産屋をつくる場面で登場する萱. “海辺の渚に鵜の羽根を萱(かや)の替わりに屋根と壁とに…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 今日とりあげるのは カヤ 萱 日本国語大辞典によれば,カヤはススキの意味で用いられることもあるものの,もともとは.“屋根を葺くのに用いる…
カツラは神の依りつく木; 古事記では--- アマテラスの使者のキジのナキメが止まり, 釣り針を探してワタツミの宮へ行ったホヲリ(ヤマサチビコ)が登ってトヨタマビメを待っていました. http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/24/222554 ht…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 古事記では,二つの場面で登場するカツラ. http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/24/222554 1. アマテラスが「この葦原の中…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 今日とりあげるのは カツラ 愛らしいハートの形の葉で知られ,秋の紅葉も美しい. カツラとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 【…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 竹2 (竹1 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/01/22/231333 ) ホヲリ(ヤマサチビコ)に与えられた「タケを隙間なく編んだ…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 今日とりあげるのは タケ 古事記には,タケは幾度となく登場するようです. 上記口語訳古事記の索引によれば,5カ所. ほかに,タケノコ=タ…
ワカメ 昨日の古事記に続いて,奈良時代のワカメをざっとまとめようと思いましたが,とても退屈な話に終始しそう. 冒頭にワカメの語源を置いて,少し変化をつけてみましたが,退屈なことには変わりない? ワカメの漢字と語源. 海苔,昆布とともに,食用海…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. ワカメ オホクニヌシが治めて後,葦原(あしはら)の中つ国は,にぎわって穏やかな暮らしが長く続いていました. ところが,ある時,高天の原…
“植物をたどって古事記を読む” シリーズとして, ・「長さ10センチのガガイモの実でできた船(アメノカガミ船)に乗って現れたスクナビコナにまつわる話題」や ガガイモ(かがみ)オホクニヌシ(オホナムヂ)が国を作り固めるとき,力を合わせた神がいました…
昨日までは,“植物をたどって古事記を読む” シリーズとして, ・「長さ10センチのガガイモの実でできた船(アメノカガミ船)に乗って現れたスクナビコナにまつわる話題」や ・「ガガイモの名称と漢字」を取り上げてきました. 今日・明日は,締め括りとして…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. オホクニヌシ(オホナムヂ, アシハラノヨコヲ)の国づくりを助けたスクナビコナ. 小人神で,現れたときに乗っていたのがアメノカガミ船(天之…
オホクニヌシ(オホナムヂ)の国づくりを助けたスクナビコナ. 長さ10センチのガガイモの実でできた船(アメノカガミ船)に乗り, ガガイモ - Wikipedia “ヒムシの皮をそっくり剥いで,その剥いだ皮を衣に着て依り来た”「小さい大地の神」.小人神でした. …
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 取り上げている植物は “ガガイモ(かがみ)” オホクニヌシ(オホナムヂ,アシハラノヨコヲ)の国づくりを助けたスクナビコナ. 長さ10センチの…
“三浦祐介訳・注釈 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. ガガイモ(かがみ) 八十の神々を追い払い遠ざけ,葦原の中つ国(=地上世界)の主となったオホクニヌシ(オホナムヂ,アシハラノヨコヲ). …
“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. ヒオウギ(ぬばたま),アカネ(あたね),ススキ. たのしい万葉集: 緋扇(ひおうぎ)を詠んだ歌 ヒオウギ(ぬばたま)|東アジア植物記|サカタのタ…
“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. アカネとススキが詠み込まれたオホクニヌシ(ヤチホコ)の歌. この歌に,もう一つの植物が詠み込まれていることを見落としていました. しかも冒頭…
“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋” をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. 今日取り上がるのは アカネとススキ 名前はよく知られたこの二つ. アカネ. 植物としてはなじみがなくても,あかね色は聞いたことがある色名. アカ…
“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋”をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ” として,ムクノキを取り上げてきましたが,その過程で寄り道して調べた番外編が,今日の話題. 題して 「ムクは椋ではない」 椋の木・樸樹から連想した…
“三浦祐介著 口語訳古事記[完全版]文藝春秋”をテキストとした “植物をたどって古事記を読む”シリーズ. ムクノキ2 オホクニヌシは,椋の実のおかげで,「葦原の中つ国を統(す)べ治め」ることができた?? ムクノキ(椋の木) - 庭木図鑑 植木ペディア y…